今日のレンズは、ミノルタのマニュアルフォーカス(MF)時代の小型の中望遠レンズ、AUTO TELE ROKKOR-QE 100mm F3.5です。ミノルタのMFレンズのシリーズは、古い順からAUTO ROKKOR、MC ROKKOR、MD ROKKOR、MD(New MDとも呼ぶ)と変っていきますが、基本的なマウント形状はずっと同じです。
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AUTO TELE ROKKOR-QE 100mm F3.5は、初期型がミノルタ初の一眼レフSR-2の発売と同じ年の1959年に発売されました。開放F値に無理がない廉価版レンズの位置づけだったようです。今日のレンズは、初期型からレンズ鏡胴のデザインが変更になった後期型で、1965年に発売されたようです。約60年前のレンズということになります。その後、1966年にはTTL開放測光になったSRT-101発売と同時に、MC ROKKORのタイプに変更されたので、発売期間は短かったと思われます。ちなみにレンズ名に付いているアルファベットは、レンズの群数記号(T=3、Q=4、P=5、H=6、S=7、O=8、N=9)と枚数記号(C=3、D=4、E=5、F=6、G=7、H=8、I=9、J=10、K=11、L=12)を表します。QEは4群5枚のレンズ構成になります。
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レンズ構成 4群5枚
最短撮影距離 1.2m
重量 239g
フィルター径 52mm
本レンズの特徴は、なんといって小型軽量なところです。この小ささなら、1本カメラバックに忍ばせて持っていけそうです。とは言っても、マクロでない中望遠レンズ、私は上手く使いこなせていません。中望遠は難しいです。
では、写りのほうはいかがでしょうか。まずは遠景、しっかり解像しています。
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近距離では、背後のボケは少し硬い印象はありますが、二線ボケはあまり見られません。
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まあきれいなボケといえるでしょうか。
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最短撮影距離1.2m付近では、ボケが大きくなり、良い感じです。
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逆光には弱く、光が入ると、強いゴーストがでます(左下画面にくっきりとした虹色の輪っかがみえます)。
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玉ボケがたくさん入るように写してみました。
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なかなか、良いレンズですね。
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SONY α7+AUTO TELE ROKKOR-QE 100mm F3.5