
本州で北から3番目に位置する青森県下北半島の下風呂温泉はちょっとした温泉街を形成していて、2つの外湯を擁しています。今回紹介するのは、そのうちのひとつである「大湯」です。
全体的な造りは素朴な銭湯といった感じで、浴室は床が板張りながら、浴槽は養殖生け簀のように真っ青に塗られたコンクリート造です。熱めと温めのふたつに分かれているのですが、両方ともかなり熱く、まだ温めのほうが入れる分だけましで、熱めの浴槽は足を入れるだけで精一杯。でも湯浴みしてみると身がきゅっと引き締められ、肌も幾分すべすべして、お湯の良さを実感できます。お湯は乳白色に濁る硫黄泉で硫黄の匂いが漂い、酸っぱく若干の塩味も感じられます。
熱さに耐えながら湯浴みもまた一興でしょう。

浴室の様子

温泉街には戦中に工事が中断されたままの鉄道(大間線)の遺構が残っています

鉄道遺構を活用して、駅に模した足湯も設けられています

下風呂名物「いかさまレース」
酸性・含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
青森県下北郡風間浦村下風呂97
TEL(0175)36-2824
月曜定休
4月1日~10月30日:7:00~21:00 11月1日~3月31日:8:00~21:00
300円
私の好み:★★