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越後下関駅から見ると荒川を渡った対岸に位置しているのが湯沢温泉です。インターネットで「湯沢」と検索してみても、出てくるのは越後湯沢か秋田県湯沢のことばかりで、あたかも関川村の湯沢は存在していないような気配すら感じられます。そこで今回は世間から忘れ去られたかのような関川村の湯沢にスポットライトを当ててみます。
越後下関駅から米沢街道を東進して関川村役場を過ぎ、上関交差点で国道を跨いでから、荒川にかかる温泉橋を渡ります。渡りきると丁字路に突き当たるので、それを左に折れ、しばらく進むとこの共同浴場にたどり着けます。敷地の裏には村営の駐車場もあるので、車でも来やすいかと思われます。
コンクリの平屋で、質素ながらもなかなかしっかりした造りの建物です。受付の管理人さんにご挨拶し、料金を払って中へ。先客が2人ほどいました。肝心のお湯はやや褐色掛かった透明で、白い湯の華が舞い、微かにタマゴの匂いとタマゴの味が感じられました。また掛け流されて溢れ出たお湯の成分析出によってタイルが赤く染まっていました。たしかによく嗅いでみれば金気のようなものが感じ取れますので、それが原因かと思われます。なお注湯口にはコップが置かれており、飲泉ができます。湯上りもなかなか湯冷めしませんでした。
まさに質実剛健のお風呂といえそうです。
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ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
54.6℃ pH7.7 71L/min(動力揚湯) 成分総計1.266mg/kg
JR米坂線・越後下関駅 徒歩25分(2.3km)
新潟県岩船郡関川村湯沢678 地図
6:00~18:00
150円
私の好み:★★