温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

野沢温泉 麻釜の湯

2023年09月25日 | 長野県

(2022年6月)
今回から連続で、温泉ファンにはお馴染みの野沢温泉に点在する共同浴場を取り上げます。既にご存知の方も多いかと思いますので、いつもより文量を少なめに致します。
まずは「麻釜(おがま)の湯」から。その名の通り麻釜からお湯を引いている浴場ですね。
それでは早速おじゃまします。


更衣ゾーンと入浴ゾーンの間に仕切りが無い一体型の構造。
男女別の浴室に湯船がひとつずつ設けられ、それぞれに麻釜から引かれた熱い温泉が注がれています。
入浴の際、あまりに熱すぎたら水を入れることになりますが、下手に加水すると普段からこちらに入っている地元の方に失礼ですので、多少熱い程度でしたら我慢して入っちゃいましょう。


お湯は無色透明で、溶きタマゴのような白い湯の花が浮遊しています。
湯口のお湯を口に含んでみますと、軟式テニスボールのような硫黄風味が感じられました。
ツルスベ感を伴う滑らかで気持ち良いお湯です。
言わずもがな放流式の湯使いです。


「麻釜の湯」から坂をちょっと上がると、野沢温泉名物の「麻釜」に到着です。


このブログをご覧の方には申し上げるまでもありませんが、「麻釜」は野沢温泉に数ある源泉の一つであり、源泉から湧き出たほぼ熱湯状態の温泉が5つの湯だまりを作っています。湯溜まりによって温度が異なり、あけび細工に使われたり、当地の台所として食材のボイルに使われたりしています。
上画像は「丸釜」。いまでこそ四角い形状ですが、以前は名前の通りに丸かったそうです。


こちらでは温泉たまごを作っていますね。


この「大釜」は2つの湧出口を有し、90℃以上にもなるんだとか。


丸釜・茹釜・竹伸し釜・下釜・御嶽の湯混合
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 77.0℃ pH8.8 湧出量記載なし 溶存物質1.059g/kg 成分総計1.059g/kg
Na+:203.7mg(65.87mval%), Ca++:87.0mg(32.27mval%),
Cl-:86.5mg(17.02mval%), OH-:0.1mg, HS-:5.2mg, SO4--:529.0mg(76.78mval%), CO3--:15.0mg,
H2SiO3:104.1mg,
(平成26年11月5日)
加水あり(源泉温度が高いため)
加温循環消毒なし

6:00~23:00
無料(気持ちを入口横の賽銭箱へ)
貴重品用ロッカーあり、その備品類無し

私の好み:★★★
コメント (2)
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