本年5月31日に当ブログにて紹介しました福島県・会津地方の八町温泉の共同浴場につきまして、他サイトの情報をもとにその文中で「現在改築されている」と記載しましたが、先日現地へ行ってまいりましたので現状をお伝え致します。
まず国道沿いには、道から見えにくい湯屋の存在を誇示しているかのように「八町温泉共同浴場」と記された杭が立てられていました。川へ下ってゆくと、ありましたありました、新しい湯屋が! 手前にあったコンクリートの小屋は取っ払われて湯屋のみとなり、その湯屋も全体的な大きさは以前と同じくらいですがウッディーな質感が活かされた外観になっています。特に以前には無かった屋根の湯気抜きが目立っています。また入口の庇の梁には「八町温泉 亀の湯」と書かれた立派な表札も貼られています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/f5/e3ff6f82b11ce0e30439834aea1dee79.jpg)
国道沿いに立てられた名前の杭
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/fc/37f3dd53450d3de54c749703a265b968.jpg)
新しくなった共同浴場「亀の湯」
階段を数段下りて引き戸を開けるのは以前と同様ですが、改築されて内部の様子も変わったのかと思いきや、中に入ってみてびっくり。従前の浴槽がそのまま使われており、その浴槽は以前同様ひとつのみでパーテーションは設けられていないので男女混浴。男女の脱衣スペースもやはり以前同様、入口の左右に別れているもののカーテンで仕切りだけの簡単なものでした。つまり上ものだけが新しくなり、内部や使い勝手はそのまま残されていたわけです。最近は保健所も口喧しくなり、混浴のお風呂を設けるなど以ての外というような風潮が行政にできつつありますので、てっきりそんな指導を受けているのか(あるいは意識しているのか)と思っていたのですが、良い意味で裏切られました。改築後も混浴を維持していることは非常に貴重です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/86/7ba049150cb0d8256b752a3ffa06df0d.jpg)
内部の構造は昔のまま。
入口の左が男、右が女の更衣スペース
湯屋の壁にはまるで神社の玉垣のように、この浴場に寄付をした方々の名前が書かれた札が沢山提げられています(これも以前同様です)。その面々の多くは金山町内や近隣町村に在住の方ですが、中には東京や埼玉など遠方からの寄付も寄せられており、いかにこのお風呂が多くの人から愛されているかがわかります。こうした寄付のお蔭で、改築後も入浴料は100円以上の寸志で大丈夫です。とてもありがたいことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/6f/9afe60520ed040e381a3aac7ef7f2440.jpg)
壁には寄付者の名前と金額が書かれた札が提げられています
さてお湯について、前回の記事では2本のパイプから八町温泉の源泉と玉梨温泉の源泉がブレンドされて注がれていると述べましたが、今回訪れたときには八町源泉を供給するポンプのコンセントが抜かれていてお湯は全く出ておらず、玉梨源泉のみ注がれていました。なぜ八町源泉が止められているのかは不明ですが、以前から供給量が心細かっただけにちょっと心配です。一方、玉梨源泉のお湯の量は相変わらず豊富で、存分にかけ流されてオーバーフローしていました。
奥会津の代表的な地元密着型共同浴場だけに、これからも末永く訪問者に佳い湯を提供し続けてほしいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/61/6ea636312bdf5672e5913ea012fca1aa.jpg)
昔と全く変わらぬ浴槽にはお湯が絶え間なく滾滾と注がれています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/fb/aa582beb71fc8ab93d1c344dab7f281e.jpg)
川の対岸から見た様子
(平成21年3月18日発行の分析表)
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
44.3℃ pH6.4 16L/min(自然湧出) 成分総計4604mg/kg
福島県大沼郡金山町大字玉梨 地図
利用可能時間不明(常識の範囲内で)
寸志(100円以上)
私の好み:★★★
まず国道沿いには、道から見えにくい湯屋の存在を誇示しているかのように「八町温泉共同浴場」と記された杭が立てられていました。川へ下ってゆくと、ありましたありました、新しい湯屋が! 手前にあったコンクリートの小屋は取っ払われて湯屋のみとなり、その湯屋も全体的な大きさは以前と同じくらいですがウッディーな質感が活かされた外観になっています。特に以前には無かった屋根の湯気抜きが目立っています。また入口の庇の梁には「八町温泉 亀の湯」と書かれた立派な表札も貼られています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/f5/e3ff6f82b11ce0e30439834aea1dee79.jpg)
国道沿いに立てられた名前の杭
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新しくなった共同浴場「亀の湯」
階段を数段下りて引き戸を開けるのは以前と同様ですが、改築されて内部の様子も変わったのかと思いきや、中に入ってみてびっくり。従前の浴槽がそのまま使われており、その浴槽は以前同様ひとつのみでパーテーションは設けられていないので男女混浴。男女の脱衣スペースもやはり以前同様、入口の左右に別れているもののカーテンで仕切りだけの簡単なものでした。つまり上ものだけが新しくなり、内部や使い勝手はそのまま残されていたわけです。最近は保健所も口喧しくなり、混浴のお風呂を設けるなど以ての外というような風潮が行政にできつつありますので、てっきりそんな指導を受けているのか(あるいは意識しているのか)と思っていたのですが、良い意味で裏切られました。改築後も混浴を維持していることは非常に貴重です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/86/7ba049150cb0d8256b752a3ffa06df0d.jpg)
内部の構造は昔のまま。
入口の左が男、右が女の更衣スペース
湯屋の壁にはまるで神社の玉垣のように、この浴場に寄付をした方々の名前が書かれた札が沢山提げられています(これも以前同様です)。その面々の多くは金山町内や近隣町村に在住の方ですが、中には東京や埼玉など遠方からの寄付も寄せられており、いかにこのお風呂が多くの人から愛されているかがわかります。こうした寄付のお蔭で、改築後も入浴料は100円以上の寸志で大丈夫です。とてもありがたいことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/6f/9afe60520ed040e381a3aac7ef7f2440.jpg)
壁には寄付者の名前と金額が書かれた札が提げられています
さてお湯について、前回の記事では2本のパイプから八町温泉の源泉と玉梨温泉の源泉がブレンドされて注がれていると述べましたが、今回訪れたときには八町源泉を供給するポンプのコンセントが抜かれていてお湯は全く出ておらず、玉梨源泉のみ注がれていました。なぜ八町源泉が止められているのかは不明ですが、以前から供給量が心細かっただけにちょっと心配です。一方、玉梨源泉のお湯の量は相変わらず豊富で、存分にかけ流されてオーバーフローしていました。
奥会津の代表的な地元密着型共同浴場だけに、これからも末永く訪問者に佳い湯を提供し続けてほしいものです。
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昔と全く変わらぬ浴槽にはお湯が絶え間なく滾滾と注がれています
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川の対岸から見た様子
(平成21年3月18日発行の分析表)
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
44.3℃ pH6.4 16L/min(自然湧出) 成分総計4604mg/kg
福島県大沼郡金山町大字玉梨 地図
利用可能時間不明(常識の範囲内で)
寸志(100円以上)
私の好み:★★★