peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

トベラ(海桐花)

2008年01月17日 | Weblog
陸前高田市広田崎園地のトベラ(海桐花)の実
 2008年1月17日







2008年1月17日(木)、岩手県の東南端、陸中海岸国立公園の南玄関
口に位置する陸前高田市に行ってきました。三陸特有のリアス式海岸
は、絶壁と屈曲による奇岩を形成し、風光明媚な所が数多くあります。
広田湾と大野湾を隔てる8の字形にくびれた広田半島は、奇岩怪石や
断崖などの海岸線が続き、詩情豊かな海の眺めが広がります。
半島南端の広田崎は、岬一帯が自然公園として整備されており、松林
の中にレストハウスや遊歩道、展望所があります。展望所からは椿島、
青松島が間近に望めます。岬の先端には、舞い飛ぶウミネコの姿を詠
った土井晩翠の歌碑が建っています。


「青松島」と「椿島」を見るために、一旦遊歩道を海の高さまで
下りて行き、また展望所まで上りました。その登りの階段状の遊歩
道の傍に「トベラ」が実をつけていました。果実は熟して3つに割
れ、赤い粘液のついた種子を露出していました。








「ウミネコの群れ飛ぶ島・青松島・椿島」を見るには、上の画像にある案内板が建っている山の上の駐車場まで車で行くことができます。ここから展望所までは約5分ほど遊歩道を歩かなければなりませんが、眺望絶佳の景勝地です。
「青松島」と「椿島」は、共にウミネコの繁殖地として有名で、5~6月の繁殖期には5~10万羽にも達するそうです。
「椿島」は、かつて一面に椿の群落が見られたが、ウミネコの繁殖で今は枯れて裸島。「青松島」は岩手県の名勝・天然記念物、「椿島」は国の天然記念物に指定されています。





トベラ(海桐花)トベラ科 トベラ属
Pittosporum tobira
本州以南の海岸近くに生える常緑低木で、枝や葉に独特の臭気(悪臭)がある。
枝を節分や除夜の魔除けとして扉に挿したことから「トビラノキ(扉の木)」
とも呼ばれる。
庭や公園、街路にもよく植えられており、よく枝分かれして、高さ2~3mになる。
葉は枝先に集まって互生し、長さ5~10cmの倒批針形。表面は光沢があり革質で、縁は裏側に巻く。
花期は4~6月。枝先に香りのよい花を集散花序に多数つける。花は直径約2cmで、はじめは白く、やがて黄色くなる。花弁は5個。雌雄別株。果実は直径1~1.5cmの球形の果で、熟すと3つに割れ、粘液に包まれた赤い種子を出す。種子は野鳥の好物とか。
分布:本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾

クロトン/コディアエウム

2008年01月17日 | Weblog
岩手県立花きセンターの「クロトン(鉾葉5色)
/コディアエウム」2007年12月21日



2007年12月21日(金)、金ケ崎町六原にある「岩手県立花きセンター」
の「花の館」温室内の「亜熱帯温室」の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の
部屋に「クロトン(鉾葉5色)/コディアエウム」の木が植えてありまし
た。



岩手県立花きセンターのクロトン(鉾葉5色)
/コディアエウム 2005年12月22日


岩手県立花きセンター「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」
の部屋に「クロトン」が植えてありました。名札には、「クロトン 
Codiaeum variegatum Blume var.pictum muell.Arg. トウダイグサ科
クロトンノキ属 分布:マレーシア~オーストラリア、葉の色や形に
変化が多い」と書かれていました。


クロトン/コディアエウムトウダイグサ科 クロトン(コディアエウム)属
Codiaeum variegatum Blume var.pictum muell.Arg.
クロトノキ属(コディアエウム属Codiaeum)は、マレー半島、太平
洋諸島に6種がある常緑低木。葉は有柄で互生し、全縁で単一または
まれに分裂する。高さ2m前後の常緑低木で、葉は革質で光沢があり、
その大きさ、形、色などの変化が多く、多数の園芸品種がある。
 
葉は光沢があり、色は黄、赤、橙などの鮮やかな斑が入り、また葉形
も広葉、細葉など多種多様であるところから「ヘンヨウボク(変葉木)」
の別名がついている。

仲間には「アケボノクロトン」「アオキバクロトン」「ラセンクロトン」
「トビバクロトン」「クロトン”サマー・プリンス”」「流星クリトン」
「クロトン(鉾葉・ちぢれ葉)」「クロトン(広葉5色)」「クロトン(
長葉系)」「クロトン(薄葉黄斑)」などがある。

なお、下記のWebサイトには、花や実の画像も掲載されています。また、
属名が「ヘンヨウボク属」になっています。
 http://aoli2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/kuroton.html