岩手県立花きセンターのアンスリウム・アンドレアナム
/オオベニウチワ(大紅団扇) 2007年12月21日
2007年12月21日(金)、金ケ崎町六原にある「岩手県立花きセンター」
の本館の方にある「研修温室」で、「アンスリウム・アンドレアナム」
が真っ赤な心臓形の仏炎苞をつけていました。
アンスリウム(ベニウチワ)属 Unthurium
熱帯アメリカ、西インド諸島に約900種が自生する。常緑の多年草
で地生種と着生種がある。
アンスリウム Anthurium spp.
茎は短縮して立つものから蔓状になるものまであり、葉は単葉、
まれに掌状複葉で互生する。仏炎苞は線状から心臓形で、色は緑
から黄緑、白、桃、赤、ぼかし、斑入りなどがある。
主要な種類には、花(仏炎苞)の美しい「オオベニウチワ」
「ベニウチワA.scherzerianum」と葉の美しい「ビロードウチワ
A.magnificum」「クロクエアナムA.warocqueanum」、白いブドウ状
の実がつく「スカンデンスA.scandens」などがある。
仏炎苞、葉、液果の美しい種や品種が切花、切葉、鉢物に利用
されている。
「オオベニウチワ」の園芸品種に赤花の「エリザベスcv.Elizabeth」、
「アバンティ」、淡桃色の「メレンゲ」、鮭肉色の「サンバcv.Samba」
などがある。
[栽培]多くは耐寒性に劣り、最低10℃以上で高温多湿の栽培を必要
とする。繁殖は株分け、種子によるが、近年組織培養による生産も
見られる。[花期]周年。
岩手県立花きセンターのアンスリウム・アンドレアナム
/オオベニウチワ(大紅団扇) 2005年12月22日
岩手県立花きセンターの「研修温室」に咲いていた「アンスリウム
・アンドレアナム(大紅団扇)」
アンスリウム・アンドレアナム/オオベニウチワ(大紅団扇)
サトイモ科 アンスリウム(ベニウチワ)属
Anthurium andreanum
コロンビア(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑多年草
(湿林中の着生種)。最も良く知られている品種で、和名は
「オオベニウチワ(大紅団扇)」。日本に導入されたのは、
明治中期頃といわれ、1903年の文献にこの花が紹介されてい
るとのこと。
大型と小型種があり、大きなものは高さが1mになる。茎は短く、
低木状。葉長30~40cmで細長いハート形をしており、細長い葉柄
につく。
茎の先に長さ10~15cmのハート形で光沢のある朱赤の仏炎苞と、
長さ6~8cmの円柱状の黄色い肉穂花序(本当の花)をつける。
環境が良ければ仏炎苞(花)を1年中つける。
園芸品種はハワイで品種改良が進められ、朱紅色の仏炎苞をつけ
る種のほか、白やピンク濃赤色、サーモンピンク、緑色や覆色の
仏炎苞をつけた品種も作られている。
下記のWebサイトには、変った色の仏炎苞(花)のアンスリウム
の画像が掲載されています。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/Botanicalgarden/HTMLs/Anthurium.html
「アンスリウム」の名で売られているものの中には、超小形品種の
「姫アンスリウム」や「オバケ」など仏炎苞の形が異なる系統の品
種もある。
本種以外ではA.シェルツェルアナム(紅団扇)が知られる。いずれ
も鉢物は苞(花)が赤いものが多く出回り、切り花は花色豊富。
「アンスリウム(Anthurium)」は、「サトイモ科(Araceae)」の
属名で、和名では「ベニウチワ属」という。この仲間は熱帯アメリカ
や西インド諸島に550~600種分布しているという。一般には「花」
と呼ばれている美しい仏炎苞の種と、美葉種の2つのタイプが観葉
植物または切り花として栽培されて、多数の園芸品種がある。
全種直立し、茎は短茎または長茎で、つる性のものもある。葉は
革質で全縁または分裂している。弱光、高温多湿を好むが、鉢内の
過度の多湿は好まない。
下記のWebサイトには、「アンスリウム(ベニウチワ)属の仲間」
が掲載されています。
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/zoku/anthu2.htm