peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一戸町「御所野縄文公園」のマユミ(真弓) 2012年11月1日(木)

2012年11月03日 | 植物図鑑

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2012年11月1日(木)、御所野遺跡など縄文遺跡群の世界遺産登録を目指している縄文遺跡群世界遺産登録推進本部(事務局/青森県):主催、岩手県教育委員会・一戸町教育委員会・北上市教育委員会:共催縄文遺跡探訪バスツアー&岩手県縄文フォーラム~縄文遺跡からのメッセージが行われたので妻と共に参加してきました。

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私たちは「コースC」(北上発着、定員45名)のグループで、7:45 北上市立中央図書館西側駐車場集合、8:00出発、10:00~11:00 御所野遺跡見学、11:10~12:10 同所内で昼食、すぐ盛岡に帰って14:00~16:00 フォーラム(アイーナホール)、17:00 出発地に帰って解散。というものでした。(下)は、御所野縄文公園・御所野縄文博物館への入り口。

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(下)きききの吊り橋:御所野縄文公園・御所野縄文博物館駐車場と公園を結ぶ屋根付きの歩道橋。縄文の世界へと導く「タイムトンネル」でもある。

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(上と下)御所野縄文博物館:御所野遺跡を中心に、日本や一戸町の縄文について学べる博物館で、遺跡の土屋根を模して屋根を緑化した外観が、周囲の景観に溶け込んでいます。(見学時間が少ないので、館内の展示室を見るのは最後になりました。)待ち受けていたボランティアガイドの案内で、御所野縄文公園の方へ移動です。

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初めに「東むら」と縄文体験施設を見学した後、「芝生広場」を通って「配石遺構」や「掘立柱建物跡」、「盛土遺構」などがある「中央むら」の方へ移動しました。

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(下)「中央むら」の傍にある栗林を抜けて、「掘立柱建物跡」が多数発掘された広場へ移動。縄文時代から食料や建築材として親しまれてきたクリ(栗)の木。秋にはたくさんのクリの実がなります。掘立柱建物が数棟復元されていました。

http://www.town.ichinohe.iwate.jp/goshono/mura/tyuoumura/mura_tyuoumura.htm [御所野遺跡・中央むら]

掘立柱建物は、直接地面を掘り込んで柱を立てた建物で、倉庫と考えられています。柱で床を持ち上げた建物で、食糧を湿気やネズミ・害虫などから守り、貯蔵・保存したと考えられています。

http://www.town.ichinohe.iwate.jp/goshono/annai/hotate/hotate.htm [御所野縄文公園のご案内:掘立柱建物跡]

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(下)配石遺構(ストーンサークル)を囲むように建てられた掘立柱建物跡。まつりごとに関係する施設なのでしょうか?

配石遺構:楕円形の組石のいずれかに石を立てているものが多い。組石に使われる石は花崗岩のほかチャート、石灰岩、安山岩などいろいろな種類の石使われている。組石の下や周辺にはたくさんの穴が。形や大きさから、墓穴と考えられています。

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(下2つ)復元した掘立柱建物:配石遺構の外側にこのような6本柱の建物を復元している。屋根は樹皮葺きとし、その上に泥を塗っている。

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(下)休憩案内施設:御所野縄文博物館から「西むら」の御所野遺跡の発掘調査方へ続いている広い道の傍に「休憩案内施設」がありました。「御所野遺跡の発掘調査」「御所野遺跡の復元整備」の写真が掲示されていました。

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(上)「中央むら」の住居も「東むら」の住居も、入り口が西を向き、「西むら」の住居は逆に東を向いています。これはいずれも配石遺構(ストーンサークル)を向いています。このような住居の構造から、亡くなった人との一体感の考え方がうかがわれます。

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(下)花崗岩の巨石:長さが1.3m、幅0.7m、厚さ5cmの板状の花崗岩で、一部に赤色塗料がついているほか、縁に連続して叩いた痕跡が残っている。

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マユミ(真弓) ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus sieboldianus

昔、この材で弓をつくったのでこの名がある。材は白く、緻密で狂いが少ない。山野に生える落葉低木~高木。高さは普通3~5m、大きいものは15mに達する。樹皮は灰白色で、老木になると縦に少し裂ける。若枝は緑色で白い筋のあるものが多い。葉は長さ5~15㎝の楕円形または倒卵状楕円形で先は鋭く尖り、縁には細かい鋸歯がある。裏面は淡緑色で、脈が目立つ。

5~6月、前年枝の基部から長さ3~6㎝の柄のある集散花序を出し、直径約8~10㎜の淡緑色の花を疎らに開く。雌雄別株。花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雄花では花糸が長く、雌花では短い。葯は黒紫色~暗紫色。

蒴果は長さ、幅とも8~10㎜の四角形で、淡紅色に熟して4つに深く裂けると、赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。マユミの実はかなり遅くまで残り、冬枯れの山でよく目立つ。特に、雪をかぶった赤い実は風情がある。弓をつくるのに使われたように、枝はよくしなう。

葉が両面とも無毛のものをカンサイマユミ、裏面の脈上に毛状突起や毛があるものをカントウマユミ(ユモトマユミ)として区別することもある。用途:庭木、公園樹、盆栽、小箱、玩具、櫛。分布:北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)、南千島、サハリン、朝鮮南部、中国。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38666912&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市真柴のマユミ(真弓)の実]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38588046&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のマユミ(真弓)の赤い実]