2012年11月4日(日)、奥州市水沢区佐倉河の県道270号線(旧4号線)沿いにある畑に植えられているショクヨウギク(食用菊)が、黄色い花を沢山咲かせていました。
http://map.goo.ne.jp/mapb.php?MAP=E141.8.34.31N39.10.20.448&icon=on&asc=&ZM=10&MT=&sw=&P=1005E141.8.34.31N39.10.20.448&P2=1202E141.8.30.800N39.10.13.290&SZ=2[奥州市水沢区佐倉河「梨畑」付近(goo地図)
ショクヨウギク(食用菊) キク科 キク属
お馴染みのキクのうち、「食用ギク」として青果物店の店先に出るのは、黄色花の甘菊系のもの。食用にしたり、薬用にするのは、この種類である。薬用部分は花、採取時期は秋。生薬名:菊花(きくか)。平安時代の中ころに出た「延喜式(えんぎしき・927年)」の典薬寮の中に、黄菊花(おうぎくか)の名が見えるので、このころすでに薬として用いられていたことは明らかである。
今日の栽培ギクのもとになったキクは、天平時代の終わりごろに中国から入ったもので、平安の初期には、すでに中国の故事にならって、旧暦の9月9日に重陽の宴が宮中で催され、天皇が臣下に菊花酒を賜り、無病息災、長寿延年の縁起を祝うようになった。
食用ギクを薬用に:「薬用ギク」という名のキクはなくて、食用になるキクを薬用に使う。食用ギクの主産地は、青森県八戸市を中心とした農村で、阿房宮(あぼうきゅう)という種類を栽培して出荷している。また食用ギクは生のままでは保存ができないので、花弁を蒸して乾燥した菊海苔(きくのり)にして生産している。
長寿の薬に:中国本草の古典「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、「久しく服すれば、血気を利し、身を軽くし、天年を延べる」とあって、長寿の薬としている。また、「名医別録」には、「腰痛去来して陶々たるものを療じ、胸中の煩熱を除き、腸、胃を安んじ、五脈を利し、四肢を調える」とある。キクが薬として腰の痛み(ここでは関節炎やリウマチのような痛み)を除き、胃腸の働きをよくして、からだ全体の調子をととのえるという効能を述べている。
調整法:秋に花を摘み取り、緑の総苞を除いた花弁のみを日干しにして保存する。
成分:アデニン、コリン、アピゲニンの配糖体などを含んでいる。
薬効と用い方:咳(せき)止めに乾燥した菊花5~10gを水200mlで煎じて、煮立ったら火を止め、2~3回に分けて空腹時に服用する。砂糖少々を加えて飲んでもよい。[主婦の友社発行「薬草カラー図鑑1」(伊沢一男・著)より]
http://biwa118.web.fc2.com/sanyasou/syokuyougiku.htm [ショクヨウギク(食用ギク)/菊花(キクカ)]
http://www.ntyk.net/yasai/140.html [ショクヨウギク:野菜のきょうしつ]
http://hatazakura.air-nifty.com/blog/2012/09/926-8028.html [ショクヨウギク(料理菊・もってのほか):草木365日]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36208220&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:金ケ崎町の食用菊]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36202738&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:のキク/食用菊?]