(上)金ケ崎本町の岩手銀行金ケ崎支店の前から分岐している道路を真っ直ぐ「白糸まちなみ交流館」の方角へ進みました。
(上と下)上の木の下にある「金ケ崎町重要伝統的建造物群保存地区」の案内板。
2013年12月1日(日)、金ケ崎町本町から町並保存地区に向かって散策していたら、道路沿い右側にある民家の門口に植栽されているサザンカ(山茶花)が、今を盛りと花を沢山咲かせていました。桃園(ももぞの)という品種ではないかと思います。
サザンカ(山茶花) ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia sasanqua
暖地の山地に生える常緑小高木で、高さは普通5~6mになるが、大きいものは15mにもなる。若枝や葉柄に短毛がある。葉は互生し、長さ3~7㎝の楕円形でやや厚く、光沢がある。縁には細鋸歯がある。両面とも主脈に短毛がある。10~12月、枝先に直径4~7㎝の白い花を咲かせる。花弁は5枚で平開し、ばらばらになって散る。雄しべは多数あるが、筒状に合着しない。子房は有毛。蒴果は直径1.5~2㎝の卵球形で細毛があり、熟すと3裂して黒褐色の種子を出す。日本特産種。
ツバキと同じく多くの品種が育成されている。品種には秋咲き、寒咲き、春咲き、花色は桃、紅、縁紅ぼかし、白など、また一重、八重咲きなどがある。系統として江戸サザンカ、熊本サザンカ(肥後サザンカ)が知られている。また、ツバキとサザンカの中間タイプにカンツバキC.×hiemalis、交雑種のハルサザンカ系×vernalisもある。カンツバキの1品種「勘次郎」は関西地方の名で、関東地方では「立寒椿cv.Tachikantsubaki」といわれる。用途:庭木、公園樹、鉢植え、器具材。栽培:繁殖は実生、挿木、接木による。分布:四国(西南部)、九州、屋久島、種子島、奄美大島、沖縄、西表島。
サザンカ(山茶花)の園芸種:ヒノツカサ(緋の司)Hi-no-tsukasa 11月上旬に鮮紅色の一重の花が咲く。直径9~10㎝の中~大輪。花弁は8~9枚で縁に皺が多い。花には蜜が多く、芳香がある。シウンダイ(紫雲台)Shiundai 11月頃、紫色を帯びた濃桃色で半八重の花が咲く。直径11~12㎝の大輪。花弁は6~8枚で、厚くて皺がある。オオミゴロモ(御美衣)Omigoromo 10月中旬~12月に白地に紅色のぼかしが入った花が咲く。直径7~10㎝の中輪で抱え咲き。花弁は8~9枚で、厚くて皺がある。別名はオミゴロモ。
サザンカ 桃園(ももぞの) ツバキ科 ツバキ属 Momozono 産地:熊本。[花]:桃色、蕾は濃紅色で、開花すると桃花、一重、平開咲き、花弁周縁に皺が多い。中~大輪。[花期]:11~12月。[葉]:楕円~倒卵状楕円、中形。[樹]:立性、比較的強い。[来歴]:宍戸弥次郎選出の肥後サザンカ。[誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会編「最新日本ツバキ図鑑」より]