2015年8月28日(金)、一関市千厩町清田字境地内にある千厩町13区自治会ふれあい花壇を見に行ってきました。この花壇は国道284号線沿いに造られており、「第40回全国花いっぱいコンクール」で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞したり、一関市民憲章推進協議会が主催する「一関市花いっぱいコンクール」などで毎年のように入賞している定評のある花壇です。
この花壇の相当部分に植栽されているマリーゴールド/マンジュギク(万寿菊)/クジャクソウ(孔雀草)が、花を沢山咲かせていました。
岩手県の花いっぱい運動のルーツは昭和45年の岩手国体にあります。全国から訪れる選手団をきれいな花で迎えようと、県内各地で活動が広がりました。大会は、県内選手の活躍と県民みんなの「おもてなし」によって、心に残るものになりました。その後も、盛り上がりをみせた花いっぱい運動などの緑化美化活動は広く定着。40年以上経った今日にまで至っています。(「広報いちのせき・I-Style」2014年10月1日号 No.217より)
マリーゴールド キク科 マンジュギク属 Tagetes patula
メキシコ原産の非耐寒性一年草で、夏から秋の庭や花壇を飾ります。16世紀にヨーロッパにもたらされました。特有の臭気がある草花で、害虫のネグサレ線虫(ネマトーダ)の防除に役立つので、野菜畑に植えられることもあります。しかし、最近の改良種は臭気も薄くなっています。
園芸種としてフレンチ・マリーゴールド(マンジュギク、クジャクソウ)Tagetes patulaとアフリカン・マリーゴールド(センジュギク)T.erectaの2つの系統が育成されました。(「マリーゴールド」は英名で、マリは聖母マリアをゴールドは黄金色の花を意味しています。)日当たりと水はけのよい土地を好み、性質が非常に強く、花も沢山咲きます。
フレンチ種は、わい性で茎が紫色を帯び、よく枝分かれして高さ20㎝ほどになります。葉は羽状複葉で対生し、独特の臭気があります。花は短日性が強いので春と秋によく咲き、夏は葉が残るだけのこともあります。頭花は直径3~4㎝で、外側に舌状花、中心に筒状花があります。筒状花がよく発達したボール状の品種もあります。花の色は黄色や橙色、赤褐色などがあり、霜が降りる晩秋まで咲き続けます。
アフリカン種は高性(直立性)で高さ60~80㎝になり、上部で少し枝分かれし、夏から秋にかけてよく開花します。頭花は数は少ないが、大形で直径6~8㎝もあります。花の色は黄色と橙色が多いようです。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&実業之日本社発行「花のいろいろ~四季を楽しむ12カ月の花ごよみ」より]