peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町摺沢のヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡) 2015年9月5日(土)

2015年09月09日 | 植物図鑑

2015年9月5日(土)、一関市大東町摺沢字石倉の国道343号線沿いにある民家の塀の上方に見える大きく成長したヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)が、黒紫色に熟した実を沢山付けていました。

(上と下)まだ緑色の実もついている。熟すと黒紫色になり、よく目立つ。

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 Phytolacca americana

北アメリカ原産の多年草で、アメリカヤマゴボウとも呼ばれる。明治初期に日本に入り、現在では空き地や道ばたなどに雑草化している。茎は太くて赤みを帯び、高さ1~2mになる。葉は長さ10~30㎝の長楕円形。6~9月、わずかに紅色を帯びた小さな白い花が長い穂になって多数つく。花は直径5~6㎜で、花弁は無く、花弁状の萼片がふつう5個ある。果実は直径約1㎝の扁球形で、黒紫色に熟す。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より] 


一関市大東町のカヤ(萱)/ススキ(芒・薄) 2015年9月8日(火)

2015年09月09日 | 植物図鑑

 

 2015年9月8日(火)、一関市大東町の渋民市民センター主催「室蓬カレッジ現代文学講座」の第3回目が開催されましたので、行ってきました。市民センターの近くに群生しているススキ(芒・薄)が、花穂を沢山出していました。

 

 カヤ(萱)/ススキ(芒・薄)イネ科 ススキ属 Miscanthus sinensis

秋の七草のひとつとして、オバナ(尾花)の名でも親しまれている。「尾花」とは穂の出たススキのことで、十五夜の月見に欠かせない。山野にごく普通に生える多年草。高さは1~2m。茎は多数束になって出て、大きな株をつくる。葉は幅1~2㎝の線形で堅く、縁はざらざらしていて、手などを切りやすい。中央の脈は太い。穂は長さ15~30㎝。十数本に広がった枝に小穂が密につく。小穂には紫色を帯びた白色~黄褐色の毛が多く生え、7~10月に葯が黄色の花をつける。(小穂には途中で折れ曲がった芒(のぎ)がある。花の時期の穂は褐色。実の時期の白い穂は)日本の秋を代表する風景のひとつ。

変異が多く、葉の細いもの、穂が紫色を帯びるものなどがある。また、葉に矢筈形の斑が入る(淡黄色の横縞のある)ものはヤハズススキ(タカノハススキ)という。ほかに白い斑入りのシマススキなどの園芸種もある。

このほか同属の類似種に、冬でも緑色のトキワススキ、葉の幅が広くよく海岸に見られるハチジョウススキなどがある。河原や水辺などの湿地に生えるオギ(荻)も同属でよく似ているが、小穂の毛が銀白色で長く、芒(のぎ)がない。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&講談社発行「野の花・街の花」より] 


一関市大東町摺沢のタラノキ(楤木)2015年9月5日(土)

2015年09月09日 | 植物図鑑

2015年9月5日(土)、一関市大東町摺沢字堺の沢の国道343号線(国道456号線と重複している区間)沿いにある堺の沢公民館の斜め向かい側にある民家の生け垣にされているタラノキ(楤木)が、黒熟した実を沢山付けていました。

 タラノキ(楤木)ウコギ科 タラノキ属 Aralia elata

 日当たりのよい山野に普通に生える落葉低木。若芽はいわゆる「タラの芽」で、人気のある山菜のひとつ。天ぷらにするとおいしい。また樹皮は糖尿病の予防になる。高さは3~5mになり、枝や葉には鋭い刺が多い。葉は長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、枝先に互生する。小葉は卵形または楕円形で長さ5~12㎝。裏面は白っぽく、両面とも毛がある。8~9月、茎の先に黄白色の小さな花が球状に集まった花序を多数つける。花序や花柄には褐色の縮れた毛が多い。果実は秋に黒く熟す。変種のメダラvar.subinermisは全体に大形で、刺が少なく、葉の裏に淡褐色の縮れた毛が多い。中間型もある。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]