2018年6月6日(水)、一関市東山郵便局(東山町長坂字町)の傍に造られている民家の花壇の片隅にピンク色の花を咲かせているホタルブクロ(蛍袋)がありました。70年も前のことですが、お袋の生家の田舎で暮らしていた頃、この花を沢山摘んできて飾ったことを思い出しました。袋になっている花の中に、小さな虫が必ずと言っていいほどいたので、意味も良くわからないまま「赤インコ出て来(こ)、白インコ出て来(こ)」と囃し立てたものです。
ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科 ホタルブクロ属 Campanula puncutata
山野に生える高さ40~80㎝の多年草。名前の由来は、この花の中に子供が蛍を入れて光らせて遊んだからとか、花の形を提灯にたとえて、提灯の昔の呼び名’火垂る’をあてたものではないかとか、いろいろな説がある。茎や葉、萼などに粗い毛があり、茎を切ると白い乳液が出る。葉は互生し、長さ5~8㎝。根生葉や茎の下部の葉には翼の付いた長い柄がある。根生葉は花期には枯れてしまう。6~7月、淡紅紫色または白色の花が下向きに咲く。花は長さ4~5㎝。分布:北海道(西南部)~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]