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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

ピアノの先生はバンドリーダー1 

2005-02-15 | アーティスト魂
私はピアノ講師歴約20年。「約」といって、あくまでも年令を特定したくないところがヤなヤツですね~(^_^;)
某音楽大学声楽科出身ですので、ピアノは専門ではありません。
ですので、専門家を養成する資格はないと思っています。
私は、自分のところに来てくれた生徒には、「音楽が生活の一部な暮らし」ができる人になって欲しいと思っています。
私の約20年の講師歴で、ピアノ(を通した音楽)のレッスンでいちばん大切なことは「続けること」という悟りの境地に達しています。
文字どおり「継続は力なり」。

ピアノを習い始めるのは、大抵、幼稚園~小学校低学年からで、子供の意志というより、親の希望で始めるというのが多いです。厳しい練習を要求して、ツラさに耐えられずやめてしまったら、それまでのピアノに費やした時間と月謝は、どぶに捨てることになってしまうのです。
スランプがあっていい、
練習できなくてもいい、
とにかくレッスンにだけは休まずに10年通ってね。
と、伝えています。

極論ですが、家で全く練習しなくても、1週間に1度、30~40分のレッスンを10年間続けたら、街のCDやさんに売っているような、アマチュア向けのピアノの楽譜は大抵弾ける力が身につきます。4歳の子供でも14歳になります。さすがに中学生くらいになったら、「この曲が弾きたい」という意志も出てくるし、「この曲のここを止まらないで弾くには練習しなくてはいけない」→そのためには運指も重要、「この曲のこの早いフレーズを弾くには、テクニックが必要」→その為には指を動かす練習もしなくては…と自分で気付きます。
いや、普通、小学生でも気付いてはいるのですが、「練習」が嫌いで、理にかなった練習というのができない…と、それだけのことなんですけどね。
音楽は好きだけれど、ピアノの練習はめんどくさくて嫌でしょうがない…という子供をここまで引っぱってくる、、、これは私の責任だと思っています。
社会人や主婦の方は「忙しくて練習がなかなかできないので、月謝ではなくワンレッスン制にして下さい」と大抵おっしゃいます。…が、よほどの事情がない限り、お断りしています。社会人はみんな忙しい。「練習ができていなくても、私のレッスンを受けにきて下さい」
これを言えるようになるまでに、まず10年かかりました(^_^;)
      (つづく)
Comments (7)
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