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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

ピアノの先生はバンドリーダー3

2005-02-17 | アーティスト魂
私は冒頭に「自分は専門家を養成する資格はないと思う」と書きました。
音大に進学して、音楽の道に進みたい…という生徒は、やはり、先に書いた「音大の先生系」にある程度の意志が固まった時点でお任せするのがいいと思っています。
大学や「楽閥?」などの専門的なことについては、思うことはたくさんありますが、それは今回はおいといて、、、

私は、生徒たちに絶対に伝えたいことがあります。専門家を目指す人にもそうでない人にも、等しく、これだけは自信をもって。
それは、「音楽はコミュニケーション」だということ。

まず。作曲家がいて、演奏家がいて、聴き手がいる。その繋がりの素晴らしさを、肌と心で感じて欲しいと思います。はじめて「楽譜」に触れる生徒に、「この曲を作った人がいる。この楽譜はメッセージ。あなたが命を吹き込むのですよ。」そして、さらにそれを聴き手に伝える。それを、最初から伝えたいです。「聴き手」って誰? それは、音楽体験の少ない小さな生徒にとっては、いちばん身近には講師です。
レッスンの中で、生徒に「弾いて」と言わず「聴かせて」と呼び掛ける、これだけでも自分の演奏を他人に聞かせる意識が持てるのではないかと思います。

これが縦のコミュニケーションとすると、もうひとつは横のコミュニケーション、つまり「アンサンブル」。
ピアノは、練習も、演奏も、孤独です。
子供は、ともするとピアノを弾く…ひいては、音楽するということが、自己完結的な作業のように感じて、そのままで過ごしてしまうかも。ピアノのレッスンでは「アンサンブル」の体験はしにくいです。けれど、音楽の殆どはアンサンブルなのです。
あなたが今日聴いた音楽は、どんな音楽でしたか?
TV番組のの主題歌やBGM…オーケストラやバンド、コーラスなどではなかったでしょうか?
「アンサンブル」こそが音楽の醍醐味…ってことで、私達(って、誰じゃ~??(^_^;))は儲け度外視で、演奏活動やってます。
これまた、生徒には最初から伝えたい。ピアノって、「独奏」するには完成度の高い楽器であるけれど、「音楽って、独奏だけじゃないんだよ」っていうのが、ピアノの個人レッスンでは伝わりにくいです。

音楽って、この縦糸と横糸の織り成すコミュニケーション…
「コミュニケーション」→「伝えること」→「波動」→「呼吸とパッション」
こんなことばが私の中でぐるぐるしています。

言葉で伝えるって、難しい…  (つづく)

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Comments (5)
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