紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

しみじみと嬉しい

2004-05-24 07:39:17 | 2・仕事の周辺
2年半ぶりに新刊「卒業旅行は北国へ」を手にした時、久しぶりに幸せな気分にひたった。努力して原稿を書いても、たいていはそれだけでは本にはならなくて(私の場合は)、その上にいろいろな偶然や、運命の出会いなどがあって、やっと物語が一つの世界を形作って、一冊の本になることができたわけです。
この2年半のブランクの間、父や母の介護で、もう書けないかもしれないと思った時期があっただけに、この本は、いつも以上に、しみじみと嬉しかったです。

新刊を初めて手にする時というのは、いつでも、この本を書くために力を貸してくれた人たちに、感謝の気持ちでいっぱいになります。
私と一緒に、10年前に本の出来事を体験した中学時代のF先生と、S氏(幼稚園から高校まで同級生)。弘前に取材にいった時に案内してくれた、弘前でタクシーの運転手をしているY氏。
大滝温泉に取材にいった時に、楽しいひとときを過ごさせてくれた、友人C子のお姉さんと息子さん、おばあちゃん。
この本のために、絵を描いてくれた伊藤秀男さん。私より一つ上の方ですが、大胆なタッチの絵で、本にいのちを注ぎ込んでくれました。
ポプラ社で編集を担当してくれた、萩原由美さん。まだ2歳くらいのお子さんをかかえ、働く母としてがんばっているステキな女性です。
ポプラ社の井澤みよ子さんを紹介してくれた、絵描きさんのとよたかずひこさん。森にいると、心をリフレッシュさせてくれる空気が流れているように、とよたさんのまわりには、心をあたたかくしてくれる空気が流れているようです。
おかげで、この本は、初めてポプラ社から出してもらえることになりました。
人の出会いと運命に、感謝。ほんとうに、心から感謝。

卒業旅行は北国へ

2004-05-24 06:36:54 | 1・作品紹介
二年半ぶりに新刊が出ました。

 2004年4月発売

 絵・伊藤秀男

 ポプラ社


「小学校を卒業した春休み洋太は、親友・和樹とそのいとこ・千晶と旅行にでることになった。子どもだけで気ままに過ごす楽しい日々。だが、洋太には、その旅行にもう一つ目的があった。それは、自分のルーツを探すことだった。自分にそっくりだという祖父。洋太は、生まれてから一度も、その人に会ったことがなかった。でも、今なら会える。…自分のルーツを探す旅が、今、始まった。」


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