紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

なつかしの玉川上水

2008-01-29 07:21:21 | 20・日々のできごと
子どもの頃、玉川上水はやけにおそろしい川だった。
流れが速く、落ちると助からないといわれていた。
私は小学校4年生の時、たまたま母から上水の近くの家までおつかいを頼まれて行って、川の水門(?)に引っかかっている死体を見たことがある。
人だかりがしていたので、つい見に行ってしまったのだ。
今でもその時の光景を、はっきりと覚えているのだから、よほど怖かったか印象深かったのだろう。

玉川上水がいつから、今のようになったのかわからない。あの速い流れはなくなり、上水としての役目は終わってしまったのだ。下の方に少し水がたまっているだけになった。
けれど、玉川上水近辺が、自然の残る静かでいい所だなあと思えるようになったのは、それからだ。
とにかく、流れが速い時には、自然など楽しめる感じではなく、あまり近寄りたくない場所だったからだ。
散歩してもよい。チャリでゆっくりと走ってもよい。
今は、母の病院に行くのに、通るのが楽しみな場所である。
真夏にあのあたりを走ると、ひんやりとした空気が流れているようだ。




それが、magic-days さんのブログを読んで、少し前に知ったのだけど、高速道路の引き込み線として、あの上水をはさんで両側が広い道路になるそうである。
一昨日走りながらよく見たら、看板が立てられていた。

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あんなにすばらしい自然が、一部なくなってしまうのは、ほんとうに残念なことだ。失ったものは、もうもどらないのだから。