経済なんでも研究会

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取り残される日本 : デフレ脱却 (下)

2017-03-23 08:21:15 | 日銀
◇ 外国人投資家も待ち疲れ? = 市場関係者によると、最近は資金を東京市場から新興国市場へ移す外国人投資家が増えているという。長い間、東京市場は「出遅れ感が強く、そのうちに買われる」と期待されてきた。しかし日本の景気は一向に好転せず、株価の戻りも鈍い。そこで待ちくたびれた外国人投資家が、東京を見限って新興国に向かうというわけだ。

政府の公式見解である月例経済報告は、もう長いこと「景気は回復基調を続けている」と書いている。日銀も「デフレ脱却までもう一息」と言い続けてきた。もしそうなら、景気はもう少しよくなっていなければおかしい。たしかに成長率はなんとかプラスを維持しているが、1%前後での足踏み状態がずっと続いているだけだ。

そんななかでも、企業の業績は絶好調である。その利益が賃金に回れば、景気の好循環が生まれる。政府はこう考えており、安倍首相は何度も経営者団体に大幅な賃上げを要請した。だが経済に好循環が起きるほどの賃上げは、いまだに実現していない。その理由は何なのか。政府はこの点をもっと真剣に究明すべきである。

たとえば法人税が高いからなのか。消費税の再引き上げを警戒しているのか。日本経済の行く手が不明瞭だからなのか。あるいは日銀のマイナス金利政策が、心理的には景気の浮揚よりも景気の抑制に働いているのかもしれない。政府は法人企業を対象に、よく投資計画や人員計画について調査している。今後は「投資や賃上げに消極的な理由」についても、アンケート調査を実施すべきだと思う。

      ≪22日の日経平均 = 下げ -414.50円≫

      ≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ


3月22日(水)のつぶやき

2017-03-23 05:03:27 | 株価

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