◇ 立ちはだかる北朝鮮リスク = 内閣府は14日、4-6月期のGDP速報を発表した。それによると、実質成長率は前期比で1.0%、年率換算では4.0%の高い伸びとなった。事前に民間の調査機関が算出した2.5%前後の予測を大きく上回っている。四半期の実質成長率が4%台になったのは、15年1-3月期以来のこと。名目成長率は年率4.6%だった。
成長率が跳ね上がった理由は、個人消費と企業の設備投資、それに政府の公共投資という内需の3本柱がそろって増大したため。GDPの6割以上を占める個人消費は年率3.7%と、久しぶりに大きく増加した。設備投資も9.9%増加した。人手不足に対処するための省力化投資も、目立ってきたようだ。また公共投資は21.9%増えている。
日本の経済成長率は、このところ平均すると1%にも達しない。アメリカやヨーロッパ諸国と比べても、元気のなさが目立っていた。それが4%成長に飛び上がったのだから、ある意味では驚きである。仮にこの調子がもう少し続けば、経済の好循環が始まる可能性も出てくるだろう。最も喜んでいるのは安倍首相かもしれない。
だが4%成長が発表された14日の株価は、大幅に下げた。北朝鮮リスクが、いぜん尾を引いているからである。このリスクが長引くと、個人消費や設備投資は再び引っ込んでしまうかもしれない。4-6月期の4%成長が一瞬のアダ花に終わってしまう危険性は、どうしても否定できない。
≪15日の日経平均 = 上げ +216.21円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
成長率が跳ね上がった理由は、個人消費と企業の設備投資、それに政府の公共投資という内需の3本柱がそろって増大したため。GDPの6割以上を占める個人消費は年率3.7%と、久しぶりに大きく増加した。設備投資も9.9%増加した。人手不足に対処するための省力化投資も、目立ってきたようだ。また公共投資は21.9%増えている。
日本の経済成長率は、このところ平均すると1%にも達しない。アメリカやヨーロッパ諸国と比べても、元気のなさが目立っていた。それが4%成長に飛び上がったのだから、ある意味では驚きである。仮にこの調子がもう少し続けば、経済の好循環が始まる可能性も出てくるだろう。最も喜んでいるのは安倍首相かもしれない。
だが4%成長が発表された14日の株価は、大幅に下げた。北朝鮮リスクが、いぜん尾を引いているからである。このリスクが長引くと、個人消費や設備投資は再び引っ込んでしまうかもしれない。4-6月期の4%成長が一瞬のアダ花に終わってしまう危険性は、どうしても否定できない。
≪15日の日経平均 = 上げ +216.21円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 下げ≫