◇ 地震と同じで予知できない = ニューヨーク市場で、アメリカ10年もの国債の流通利回りは徐々に上がってきている。昨年9月に2%強だった利回りは、2.4%で越年。それが10日になると2.59%と、10か月ぶりの水準にまで上昇した。景気が順調な回復を続けていること、それにFRBが政策金利をしだいに切り上げてきたことが原因である。しかし、いまのところアメリカの景気や新興国の経済に悪影響は及ぼしていない。
では金利がどこまで上昇したら、悪影響が出始めるのだろう。一部の専門家は「過去の経験からみると、2.8%あたりから危い」と解説しているが、一概にそうは言えないだろう。ただ金利がここまで上がってくると、危険水域に近づいたことは確かで、市場も神経を尖らし始めた。先週も「中国がアメリカ国債の買い入れを減らす」というデマが飛んで、一時的に金利がジャンプしている。
今後もいろいろな思惑で、金利は動くに違いない。たとえば物価が上昇幅を広げたりすると、FRBによる金融引き締めが強まるという思惑が働いて、金利は確実に上昇するだろう。この2月に就任するパウエルFRB新議長の言動が、きっかけになるかもしれない。あるいはECB(ヨーロッパ中央銀行)の金融緩和縮小が、影響することもありうる。
このように投機筋は、何を契機として動き出すか判らない。したがって、その時期も地震と同様に予知不能である。ただアメリカの10年もの国債利回りが、3%に近づいたら要注意だ。そのときはドル高・円安に振れやすいが、日本経済への影響は世界同時好況・株高の動揺によるデメリットの方がはるかに大きい。
≪16日の日経平均 = 上げ +236.93円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
では金利がどこまで上昇したら、悪影響が出始めるのだろう。一部の専門家は「過去の経験からみると、2.8%あたりから危い」と解説しているが、一概にそうは言えないだろう。ただ金利がここまで上がってくると、危険水域に近づいたことは確かで、市場も神経を尖らし始めた。先週も「中国がアメリカ国債の買い入れを減らす」というデマが飛んで、一時的に金利がジャンプしている。
今後もいろいろな思惑で、金利は動くに違いない。たとえば物価が上昇幅を広げたりすると、FRBによる金融引き締めが強まるという思惑が働いて、金利は確実に上昇するだろう。この2月に就任するパウエルFRB新議長の言動が、きっかけになるかもしれない。あるいはECB(ヨーロッパ中央銀行)の金融緩和縮小が、影響することもありうる。
このように投機筋は、何を契機として動き出すか判らない。したがって、その時期も地震と同様に予知不能である。ただアメリカの10年もの国債利回りが、3%に近づいたら要注意だ。そのときはドル高・円安に振れやすいが、日本経済への影響は世界同時好況・株高の動揺によるデメリットの方がはるかに大きい。
≪16日の日経平均 = 上げ +236.93円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ≫