◇ 日米交渉は自動車vs.イージス艦? = 日本とアメリカの二国間交渉は、今月末か2月前半には始まる模様。すでにUSTR(米通商代表部)は、22項目に及ぶ議題を公表した。アメリカの自動車や農産物の対日輸出増加、非関税障壁、知的財産権、金融や投資の促進、それに為替条項の新設などが主たる内容となっている。
アメリカを除くTPP(環太平洋経済連携協定)が発足したため、アメリカ側は焦りもあって強硬な姿勢を見せるに違いない。日本側はたとえば農産物については、TPPで決まった範囲内の自由化で済ませたい。しかしアメリカ側は、もっと有利な条件を要求してくるだろう。そうでなければ、トランプ大統領がTPPを蹴って2国間協議に持ち込んだ意味がなくなる。
ただ他の問題が大きく進捗すれば、農産物の自由化はTPP並みで我慢するかもしれない。その関連でアメリカが提案してくる為替条項は、要注意だ。「自国の輸出を促進するために、為替操作はしない」という内容は是認できる。だが日銀が続けているゼロ金利政策は、その“操作”に当たるのかどうか。この辺を攻められると、日本側はちょっと苦しい。
さらにアメリカ側は、強力な“切り札”を持っている。それは「日本製の自動車輸入に25%の高関税をかける」という脅しだ。これをやられると、日本の自動車メーカーは利益が半減してしまう。日本側も、このトランプの切り札を使わせないための防御策を講じた。それは今後5年間で27兆円を計上した防衛計画。その大半は、アメリカ製の最新鋭戦闘機とイージス艦などの購入に使われる予定。厳しい交渉の結果、どんな結末になるのだろうか。
≪4日の日経平均 = 下げ -452.81円≫
【今週の日経平均予想 = 1勝0敗】
アメリカを除くTPP(環太平洋経済連携協定)が発足したため、アメリカ側は焦りもあって強硬な姿勢を見せるに違いない。日本側はたとえば農産物については、TPPで決まった範囲内の自由化で済ませたい。しかしアメリカ側は、もっと有利な条件を要求してくるだろう。そうでなければ、トランプ大統領がTPPを蹴って2国間協議に持ち込んだ意味がなくなる。
ただ他の問題が大きく進捗すれば、農産物の自由化はTPP並みで我慢するかもしれない。その関連でアメリカが提案してくる為替条項は、要注意だ。「自国の輸出を促進するために、為替操作はしない」という内容は是認できる。だが日銀が続けているゼロ金利政策は、その“操作”に当たるのかどうか。この辺を攻められると、日本側はちょっと苦しい。
さらにアメリカ側は、強力な“切り札”を持っている。それは「日本製の自動車輸入に25%の高関税をかける」という脅しだ。これをやられると、日本の自動車メーカーは利益が半減してしまう。日本側も、このトランプの切り札を使わせないための防御策を講じた。それは今後5年間で27兆円を計上した防衛計画。その大半は、アメリカ製の最新鋭戦闘機とイージス艦などの購入に使われる予定。厳しい交渉の結果、どんな結末になるのだろうか。
≪4日の日経平均 = 下げ -452.81円≫
【今週の日経平均予想 = 1勝0敗】