◇ 高水準の利益は維持するが = 上場企業は18年度の決算で、3年連続の増益を記録できるのか。それとも減益に落ち込むのか。見通しは五分五分というのが、いまの状況だ。17年度は史上最高の利益を手中にしたから、増益ならば記録を更新する。経営者の19年度に対する見方も、楽観に傾くかもしれない。もっとも多少の減益でも利益水準が高いことに変わりはないのだが、心理的にはやや沈むだろう。
問題は利益の落ち込み方である。18年度は上半期の利益が大きく、下半期は大幅に縮小する形になる。たとえば大和証券の集計によると、4-6月期は12%の増益、7-9月期は4%の増益。そのあと10-12月期は0.1%の減益になる見込み。これだと1-3月期は2ケタの減益になる可能性がある。
仮に18年度の業績がわずかな減益となっても、利益の水準は十分に高い。そこへ米中貿易戦争が終結に向かえば、状況は一気に好転する。日経平均がここ2週間で1100円も上げたのは、そこへの期待が大きく働いたからだ。したがって米中貿易交渉やイギリスのEU離脱問題、あるいは中国経済の動向に関して悪い材料が飛び出せば、期待は急速にしぼんでしまうだろう。
今週から、企業の12月期決算発表が本格化する。その進行とともに、まず10-12月期の業績が明らかとなる。次いで経営者の1-3月期の見通しが集計されると、19年3月期の状況が浮かび上がる。さらに19年度の利益予想と外部環境の変化が加わって、これからの株価が形成されて行くことになる。
≪21日の日経平均 = 上げ +53.26円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
問題は利益の落ち込み方である。18年度は上半期の利益が大きく、下半期は大幅に縮小する形になる。たとえば大和証券の集計によると、4-6月期は12%の増益、7-9月期は4%の増益。そのあと10-12月期は0.1%の減益になる見込み。これだと1-3月期は2ケタの減益になる可能性がある。
仮に18年度の業績がわずかな減益となっても、利益の水準は十分に高い。そこへ米中貿易戦争が終結に向かえば、状況は一気に好転する。日経平均がここ2週間で1100円も上げたのは、そこへの期待が大きく働いたからだ。したがって米中貿易交渉やイギリスのEU離脱問題、あるいは中国経済の動向に関して悪い材料が飛び出せば、期待は急速にしぼんでしまうだろう。
今週から、企業の12月期決算発表が本格化する。その進行とともに、まず10-12月期の業績が明らかとなる。次いで経営者の1-3月期の見通しが集計されると、19年3月期の状況が浮かび上がる。さらに19年度の利益予想と外部環境の変化が加わって、これからの株価が形成されて行くことになる。
≪21日の日経平均 = 上げ +53.26円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫