◇ 10-12月期の成長率は6.4%に = 中国統計局は21日、昨年10-12月期と18年のGDP統計を発表した。それによると、10-12月期の実質成長率は年率で6.4%にまで低下した。四半期別にみても、1-3月期の6.8%から鈍化が続いている。米中貿易戦争とインフラ投資の抑制が原因だと解説されているが、米中貿易戦争の影響が出始めたのは10-12月期に入ってから。地方政府と国有企業の債務を減らすために、投資を抑制したことが大きかったと考えられる。
この結果、18年の実質成長率は6.6%に落ちた。前年より0.2ポイントの低下。その水準は、天安門事件で経済が混乱した90年の3.9%以来28年ぶりの低さとなっている。中国の成長率は、たとえば07年には14.2%に達していたが、その半分以下に減衰したことになる。習政権は6.5%を成長目標としていたが、なんとか目標は達成した形。しかし実際はもっと悪く、統計を操作したのではないかという疑惑も付いて回る。
米中貿易戦争の影響は、昨年末になって色濃く出始めた。12月の輸出額は前年比4%の減少、輸入は8%も減少した。このうちアメリカ向け輸出は4%の減少、アメリカからの輸入は36%の大幅な減少となっている。貿易戦争の影響は、ことしになってから本格的に現われるとみられている。したがって、19年の見通しは決して良くない。
世界銀行は中国経済に関して、19年の成長率は6.2%に低下すると発表した。また中国人民大学のエコノミストも、19年の成長率を6.3%と予測している。もし、これらの予測が当たるようだと、政府が目標として掲げた6.5%成長は実現できないことになる。そこで習政権は、きわめて強力な景気対策を打ち出し始めた。
(続きは明日)
≪22日の日経平均 = 下げ -96.42円≫
≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
この結果、18年の実質成長率は6.6%に落ちた。前年より0.2ポイントの低下。その水準は、天安門事件で経済が混乱した90年の3.9%以来28年ぶりの低さとなっている。中国の成長率は、たとえば07年には14.2%に達していたが、その半分以下に減衰したことになる。習政権は6.5%を成長目標としていたが、なんとか目標は達成した形。しかし実際はもっと悪く、統計を操作したのではないかという疑惑も付いて回る。
米中貿易戦争の影響は、昨年末になって色濃く出始めた。12月の輸出額は前年比4%の減少、輸入は8%も減少した。このうちアメリカ向け輸出は4%の減少、アメリカからの輸入は36%の大幅な減少となっている。貿易戦争の影響は、ことしになってから本格的に現われるとみられている。したがって、19年の見通しは決して良くない。
世界銀行は中国経済に関して、19年の成長率は6.2%に低下すると発表した。また中国人民大学のエコノミストも、19年の成長率を6.3%と予測している。もし、これらの予測が当たるようだと、政府が目標として掲げた6.5%成長は実現できないことになる。そこで習政権は、きわめて強力な景気対策を打ち出し始めた。
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