経済なんでも研究会

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時代劇でも 見ない光景 : 関電事件

2019-10-05 08:30:06 | なし
◇ 官が民に賄賂を贈る構図! =「時代劇の世界が続いていたんだ」--テレビに出ていたある有名人が、こう言って笑った。あの関電事件である。お菓子の下に小判が敷き詰められていたというので、悪徳代官が腹黒い商人から賄賂を受け取る場面を思い浮かべたのだろう。だが目くじらを立てるわけではないが、この有名人の感想は間違いだ。時代劇は「民から官」への賄賂で、立派に贈収賄罪が成立する。しかし関電の場合は「官から民」で、贈収賄罪は適用できない。

だから関電のお偉方は「法律違反ではない」と息巻いている。しかし公益事業会社の役員ら20人が、工事を発注した建設会社から合計3億1845万円の金品を受け取ってことの道義的な責任は極めて重い。いずれ近いうちに、現職を辞任することは避けられないだろう。だが、それで一件落着となっては困る。国民としては、もっと知りたいことがあるからだ。

その1つは、関電の発注価格が適切だったかどうか。吉田開発という建設会社が3億円以上の裏金を調達したといわれているが、原発工事の受注はそんなに儲かる仕事なのだろうか。この際は、徹底的に発注先を選定する仕組みと、発注価格の決定方式を洗い出してほしい。いずれにしても原資は税金と電気料金なのだから、国民には知る権利がある。

もう1つは、他の電力会社で同様の不祥事がないかどうか。早くも「内部調査では問題なし」と発表した会社もあるが、どうもアテにはならない。なにしろ関電の事件にしても内部告発ではなく、金沢国税局の税務査察による摘発がきっかけだった。管内に原発のある全国の国税局に、ひと働きしてもらうしかない?

       ≪4日の日経平均 = 上げ +68.46円≫

       【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】   

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