◇ 売りと買いがせめぎ合うとき = 日経新聞によると、過去5年間の日経平均の月中値幅は10月の1764円が最も大きかった。アメリカの投資信託が決算に備えた売りを出しやすいという指摘もあるが、それだけでは説明し切れないだろう。とにかく高値と安値の差が大きいということは、それだけ売りと買いの力が大きかったということになる。歴史的にみると、世界恐慌が始まった1929年の“暗黒の木曜日”や、87年の“ブラックマンデー”も10月の出来事だったと、日経の記事は付け加えている。
最近のニューヨーク市場をみると、売りと買いの力がぶつかり合っている。売りはアメリカ経済の先行きに対する警戒感が、主たる力に。たとえば輸出の減退や生産の伸び悩み。あるいは景況判断の悪化が、製造業だけでなく非製造業にも広がってきたこと。その一方、買いはFRBによる追加利下げへの期待。年末商戦の予想が明るいこと。あるいは米中間の経済協議が進展するという希望的的観測などが根拠になっている。
東京市場はどうだろう。こちらも売り材料は、実体経済の悪化。輸出や生産の鈍化に加えて、企業や消費者の景況感も低下してきた。消費増税のあとの節約ムードも心配されている。その一方、買い材料は株価の低さがもたらす割安感。日本株はまだ買う余地があり、年末には年初来高値を更新すると予想する投資家も少なくない。
こうした売りと買い圧力の交錯で、10月第1週の株価はニューヨークでも東京でも大きく上下した。では今後はどうなるか。景気の悪化を示す指標が発表されれば、株価は下がる。その間を縫って利下げなどのニュースが出れば、株価は上がる。しかし、しだいに景気の悪化を示す兆候が強まって行くのではないか。激しく上下動しながら、株価は下がって行く。これが“荒れる”という意味だろう。
≪7日の日経平均 = 下げ -34.95円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
最近のニューヨーク市場をみると、売りと買いの力がぶつかり合っている。売りはアメリカ経済の先行きに対する警戒感が、主たる力に。たとえば輸出の減退や生産の伸び悩み。あるいは景況判断の悪化が、製造業だけでなく非製造業にも広がってきたこと。その一方、買いはFRBによる追加利下げへの期待。年末商戦の予想が明るいこと。あるいは米中間の経済協議が進展するという希望的的観測などが根拠になっている。
東京市場はどうだろう。こちらも売り材料は、実体経済の悪化。輸出や生産の鈍化に加えて、企業や消費者の景況感も低下してきた。消費増税のあとの節約ムードも心配されている。その一方、買い材料は株価の低さがもたらす割安感。日本株はまだ買う余地があり、年末には年初来高値を更新すると予想する投資家も少なくない。
こうした売りと買い圧力の交錯で、10月第1週の株価はニューヨークでも東京でも大きく上下した。では今後はどうなるか。景気の悪化を示す指標が発表されれば、株価は下がる。その間を縫って利下げなどのニュースが出れば、株価は上がる。しかし、しだいに景気の悪化を示す兆候が強まって行くのではないか。激しく上下動しながら、株価は下がって行く。これが“荒れる”という意味だろう。
≪7日の日経平均 = 下げ -34.95円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫