経済なんでも研究会

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ボーナスに見る 業種格差

2020-12-16 07:17:25 | 景気
◇ コロナの影響がきつい非製造業 = 日経新聞が冬のボーナス調査を発表した。対象は上場企業を中心に、有力な非上場企業を加えた514社。その平均支給額は76万1786円だった。前年比では8.55%の減少。80万円を割り込んだのは6年ぶり。リーマン・ショック後の09年に次ぐ過去2番目の減少率だった。コロナ不況が原因であることは明らかだが、その影響は特に非製造業に色濃く出ている。

製造業だけをみると、平均のボーナス支給額は79万7750円。前年比6.55%の減少だった。一方、非製造業は66万3557円。前年比14.6%の減少だった。製造業の平均年齢が38.5歳なのに対して、非製造業は40.0歳。年齢が高いのに、ボーナスは低い。ただ製造業でも、鉄鋼は23.73%、石油は13.19%と大きく減少している。

非製造業で大きくボーナスが減ったのは、鉄道・バスの23.73%減少。次いで外食・その他のサービスが19.37%の減少など。航空輸送ではANAがボーナスなし。日航が80%の減少と厳しい。全体としてみても、4社に1社が前年比2ケタのマイナス支給となっている。

経営者にボーナスを減らした理由を聞くと、「業績不良」と「今後の見通しが不明瞭」が圧倒的に多かった。だとすると、やはりコロナ感染の終息が見えてこない限り、ボーナスの増額は期待できないだろう。政府はGO TO 政策の見直しにとどまらず、コロナ抑制に全力を傾ける方が経済再生の近道かもしれない。

       ≪15日の日経平均 = 下げ -44,60円≫

       ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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