◇ 3月第2週が大底だった = ダウ平均は先週106ドルの値上がり。週初はパウエルFRB議長が「今後は0.5%の利上げも否定しない」と発言したことで下げたが、その後は上下動を繰り返し、終り値は3万4861ドルまで戻している。2週間の連騰で、この間の上げ幅は1917ドルに達した。直近の安値だった3月8日に比べると、2228ドルの上昇となっている。
日経平均は先週1322円の値上がり。先々週から9日間の連騰となり、この間の上げ幅は2987円にのぼった。終り値は2万8150円で、直近の安値だった3月9日に比べると、3432円の上昇となっている。円安が進行したが、市場はプラスの恩恵を受ける金融株を中心に買い進んだ。政府が「まん延防止措置」を全面解除したことも、好感している。
こうした推移からみて、日米の株価は「3月の第2週が大底だった」と確認できるだろう。ただウクライナ情勢、コロナの状況が、いぜんとして大きな不確定要因であることに変わりはない。このため株価が、今後も一本調子で上げる可能性はむしろ小さい。特に日本株は回復が急だったから、反落場面もありうるだろう。いずれにしても、市場の関心は景気の動向、特に企業業績の変化に向かいそうだ。
今週は29日に、2月の労働力調査。30日に、2月の商業動態統計。31日に、2月の鉱工業生産。1日に、3月の日銀短観、新車販売。アメリカでは29日に、1月のFHFA住宅価格指数、3月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。30日に、10-12月期のGDP確定値。1日に、3月の雇用統計、ISM製造業景況指数。また中国が1日に、製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週1322円の値上がり。先々週から9日間の連騰となり、この間の上げ幅は2987円にのぼった。終り値は2万8150円で、直近の安値だった3月9日に比べると、3432円の上昇となっている。円安が進行したが、市場はプラスの恩恵を受ける金融株を中心に買い進んだ。政府が「まん延防止措置」を全面解除したことも、好感している。
こうした推移からみて、日米の株価は「3月の第2週が大底だった」と確認できるだろう。ただウクライナ情勢、コロナの状況が、いぜんとして大きな不確定要因であることに変わりはない。このため株価が、今後も一本調子で上げる可能性はむしろ小さい。特に日本株は回復が急だったから、反落場面もありうるだろう。いずれにしても、市場の関心は景気の動向、特に企業業績の変化に向かいそうだ。
今週は29日に、2月の労働力調査。30日に、2月の商業動態統計。31日に、2月の鉱工業生産。1日に、3月の日銀短観、新車販売。アメリカでは29日に、1月のFHFA住宅価格指数、3月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。30日に、10-12月期のGDP確定値。1日に、3月の雇用統計、ISM製造業景況指数。また中国が1日に、製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫