◇ 次のトンネルは企業業績の悪化 = FRBが0.75%の利上げを実施したにもかかわらず、ダウ平均は大幅に値を上げた。0.75%の利上げは織り込み済み、市場はパウエル議長が「将来の引き締めペース緩和」に言及したことを好感している。だが、これは市場の勝手な解釈だという見方も強い。それよりも8月は政策決定会合が休みで、次の利上げは9月。だから2か月ほどはFRBの動きを心配しなくていい。トンネルを1つ抜けたという感覚の方が強かったのではないだろうか。
しかし安心してはいられない。景気後退⇒企業業績の悪化という次のトンネルが差し迫っているからだ。4-6月期のGDP成長率がマイナス0.9%になったことで、一般的には「アメリカ経済は景気後退に陥った」と考えられている。しかし政府は雇用情勢が堅調なことから「景気後退ではない」と反論。だが、いずれにしても企業の業績は下向くに違いない。市場にとっては、そこが最大の関心事になってくる。
GAFAMと呼ばれる巨大IT5社の決算が発表された。増益だったのはマイクロソフトだけ。アマゾンは赤字で、あとのアルファベット・メタ・アップルは減益だった。これについても、市場は「予想よりは悪くない」と余裕をみせた受け取り方。というのも投資家はまだまだ豊富な資金を持っており、その運用先を潰したくないという気持ちが強いからだろう。
だがFRBによる量的な金融引き締めも、確実に進行している。このためカネ余り状態が縮小してくると、まず信用度の低い債券が売られる。また上場企業の業績も悪化する。その程度が市場の予想より悪いかどうか、これが次のトンネルでは問われることになるだろう。ニューヨーク市場の株価はもう1回、試練を受けなければならない。
≪1日の日経平均 = 上げ +191.71円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
しかし安心してはいられない。景気後退⇒企業業績の悪化という次のトンネルが差し迫っているからだ。4-6月期のGDP成長率がマイナス0.9%になったことで、一般的には「アメリカ経済は景気後退に陥った」と考えられている。しかし政府は雇用情勢が堅調なことから「景気後退ではない」と反論。だが、いずれにしても企業の業績は下向くに違いない。市場にとっては、そこが最大の関心事になってくる。
GAFAMと呼ばれる巨大IT5社の決算が発表された。増益だったのはマイクロソフトだけ。アマゾンは赤字で、あとのアルファベット・メタ・アップルは減益だった。これについても、市場は「予想よりは悪くない」と余裕をみせた受け取り方。というのも投資家はまだまだ豊富な資金を持っており、その運用先を潰したくないという気持ちが強いからだろう。
だがFRBによる量的な金融引き締めも、確実に進行している。このためカネ余り状態が縮小してくると、まず信用度の低い債券が売られる。また上場企業の業績も悪化する。その程度が市場の予想より悪いかどうか、これが次のトンネルでは問われることになるだろう。ニューヨーク市場の株価はもう1回、試練を受けなければならない。
≪1日の日経平均 = 上げ +191.71円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫