◇ NY株価は「物価」と「雇用」しだい = ダウ平均は先週965ドルの値下がり。終り値は3万1318ドルで、7月18日の水準に逆戻りした。この3週間で2443ドル下落している。パウエルFRB議長が断固として引き締め政策を貫く決意を表明したことから、市場では景気の先行きに対する警戒感が一気に強まった。週末に発表された8月の雇用統計も予想以上に堅調だったため、株価は反発の機運をそがれている。
日経平均は先週991円の値下がり。終り値は2万7651円で、約1か月ぶりの安値に。ただ、この3週間では871円しか下げていない。ダウ平均に比べると、下げ幅はきわめて小さい。これは円安が進んだため、ドル建てでみた日本株の割安感が増大したことが大きい。ただ円安の進行で輸入原材料の価格が上昇、企業の生産コストは大幅に増大してきた。これが株価の頭を抑える重しになりつつある。
ニューヨーク市場の関心は、物価と雇用に集中している。物価上昇が続き、雇用が堅調だと、FRBによる強烈な引き締めが堅持されるとみられるからだ。先週末に発表された8月の雇用統計は、その第1号。非農業雇用者が31万5000人も増加したため、市場の警戒感はいっそう強まっている。第2号は8月の消費者物価や生産者物価。その上昇力に衰えが見えないと、9月の株価も売り先行になる可能性が大きい。
今週は6日に、7月の家計調査、毎月勤労統計。7日に、7月の景気動向指数。8日に、4-6月期のGDP速報、8月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは6日に、ISM非製造業景況指数。7日に、7月の貿易統計。また中国が7日に、8月の貿易統計。9日に、8月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお5日に、OPECプラスの会合。6日には、イギリスの新首相が就任する予定。
≪5日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週991円の値下がり。終り値は2万7651円で、約1か月ぶりの安値に。ただ、この3週間では871円しか下げていない。ダウ平均に比べると、下げ幅はきわめて小さい。これは円安が進んだため、ドル建てでみた日本株の割安感が増大したことが大きい。ただ円安の進行で輸入原材料の価格が上昇、企業の生産コストは大幅に増大してきた。これが株価の頭を抑える重しになりつつある。
ニューヨーク市場の関心は、物価と雇用に集中している。物価上昇が続き、雇用が堅調だと、FRBによる強烈な引き締めが堅持されるとみられるからだ。先週末に発表された8月の雇用統計は、その第1号。非農業雇用者が31万5000人も増加したため、市場の警戒感はいっそう強まっている。第2号は8月の消費者物価や生産者物価。その上昇力に衰えが見えないと、9月の株価も売り先行になる可能性が大きい。
今週は6日に、7月の家計調査、毎月勤労統計。7日に、7月の景気動向指数。8日に、4-6月期のGDP速報、8月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは6日に、ISM非製造業景況指数。7日に、7月の貿易統計。また中国が7日に、8月の貿易統計。9日に、8月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお5日に、OPECプラスの会合。6日には、イギリスの新首相が就任する予定。
≪5日の日経平均は? 予想 = 下げ≫