◇ CPIショックで弱気一色に = ダウ平均は先週1329ドルの値下がり。終り値は3万0822ドルで、7月中旬の水準に逆戻りした。特に13日は1276ドルの大幅安。下げ幅は2年3か月ぶりの大きさだった。8月の消費者物価が予想以上に高かったため、厳しい引き締め政策が続くという予想が一気に広がった。消費者物価指数(CONSUMER PRICE INDEX)の頭文字をとって、CPIショックと呼ばれている。
日経平均は先週647円の値下がり。ニューヨークに比べれば、ショックの度合いは小さかった。終り値は2万7568円で、1週間前の水準に戻っただけ。ダウが大幅に下げたあとの14日も、800円近くの下げにとどまっている。ことしは2万6000円-2万8000円のレンジで動いており、ニューヨークのように大幅な上昇はしていない。したがって反落の幅も小さくなったのだろう。
CPIショックによって、ニューヨーク市場では「金融引き締めの緩和もありうる」という期待が完全に吹き飛んだ。21日に発表される利上げも0.75%は確実。それどころか1%の引き上げもありうるという予想さえ、広がっている。市場は弱気一色になってしまった。FRBの利上げは常識的に考えれば、0.75%になるだろう。そのとき市場は「1%でなくてよかった」と評価し、買い出動する元気があるかどうかだ。
今週は20日に、8月の消費者物価と基準地価。21日に、8月の訪日外国人客数。アメリカでは19日に、NAHB住宅市場指数。20日に、8月の住宅着工戸数。21日に8月の中古住宅販売が発表される。なお21日には、パウエルFRB議長が会見で政策金利の引き上げを公表する予定。
≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週647円の値下がり。ニューヨークに比べれば、ショックの度合いは小さかった。終り値は2万7568円で、1週間前の水準に戻っただけ。ダウが大幅に下げたあとの14日も、800円近くの下げにとどまっている。ことしは2万6000円-2万8000円のレンジで動いており、ニューヨークのように大幅な上昇はしていない。したがって反落の幅も小さくなったのだろう。
CPIショックによって、ニューヨーク市場では「金融引き締めの緩和もありうる」という期待が完全に吹き飛んだ。21日に発表される利上げも0.75%は確実。それどころか1%の引き上げもありうるという予想さえ、広がっている。市場は弱気一色になってしまった。FRBの利上げは常識的に考えれば、0.75%になるだろう。そのとき市場は「1%でなくてよかった」と評価し、買い出動する元気があるかどうかだ。
今週は20日に、8月の消費者物価と基準地価。21日に、8月の訪日外国人客数。アメリカでは19日に、NAHB住宅市場指数。20日に、8月の住宅着工戸数。21日に8月の中古住宅販売が発表される。なお21日には、パウエルFRB議長が会見で政策金利の引き上げを公表する予定。
≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫