◇ 景気後退の予兆も現われた = これまで暖流に囲まれてきたアメリカ経済に、寒流が入り込み始めた。再び暖流が勢いを取り戻すのか、それとも寒流が強さを増して行くのか。まだ断定はできない。ただ景気後退の予兆も現われており、もし寒流が勢いを増すと、FRBによる利下げが早まったり、円高が進行したりする。日本経済への影響も非常に大きいので、注意が必要だ。
潮目の変化は、まず4月の雇用統計に表われた。非農業雇用者の増加数は前月比17万5000人。3月の31万人から大きく縮小した。平均時給も前年比で3.9%の伸び、2年10か月ぶりに4%を割り込んでいる。また失業保険の新規申請件数も、8か月ぶりの高さとなった。こうした動きから、市場では「年内に2回の利下げがある」という見方が急速に強まっている。
ただ景気の底堅さを示す指標も出ている。たとえば3月の小売り売上高は前月比0.7%の増加。3か月連続で増加している。その半面、たとえば3月の中住宅販売は前月比4.3%の減少。ISMの業況判断指数は製造業、非製造業ともに50を下回り、景気の下降を示唆している。さらにミシガン大学の消費者信頼感指数は、5月に半年ぶりの低さとなった。
専門家の間では、金利の逆イールド現象に注目が集まっている。これは長期金利よりも短中期金利の方が高くなる状態。政策金利の引き上げで短中期金利が上昇、その一方で将来の景気に不安が生じると長期金利が下がってしまう。アメリカでは戦後11回にわたって、こういう現象が発生した。そして、そのうち10回は景気後退に見舞われたという実績が残っている。
≪14日の日経平均 = 上げ +176.60円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
潮目の変化は、まず4月の雇用統計に表われた。非農業雇用者の増加数は前月比17万5000人。3月の31万人から大きく縮小した。平均時給も前年比で3.9%の伸び、2年10か月ぶりに4%を割り込んでいる。また失業保険の新規申請件数も、8か月ぶりの高さとなった。こうした動きから、市場では「年内に2回の利下げがある」という見方が急速に強まっている。
ただ景気の底堅さを示す指標も出ている。たとえば3月の小売り売上高は前月比0.7%の増加。3か月連続で増加している。その半面、たとえば3月の中住宅販売は前月比4.3%の減少。ISMの業況判断指数は製造業、非製造業ともに50を下回り、景気の下降を示唆している。さらにミシガン大学の消費者信頼感指数は、5月に半年ぶりの低さとなった。
専門家の間では、金利の逆イールド現象に注目が集まっている。これは長期金利よりも短中期金利の方が高くなる状態。政策金利の引き上げで短中期金利が上昇、その一方で将来の景気に不安が生じると長期金利が下がってしまう。アメリカでは戦後11回にわたって、こういう現象が発生した。そして、そのうち10回は景気後退に見舞われたという実績が残っている。
≪14日の日経平均 = 上げ +176.60円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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