経済なんでも研究会

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快進撃続ける ジャスダック市場

2017-03-14 07:53:11 | 株価
◇ 21日間の連騰を記録 = 日経平均株価のもたつきを尻目に、ジャスダック市場の株価が急騰している。先週末10日の日経ジャスダック平均株価は3064.23。これで21日間の続伸を記録した。この間の上げ率は6.3%に達している。株価は昨年2月から上げ基調で推移しており、そこからの上げ率は4割に近い。なぜ、この市場に資金が集まっているのだろうか。

ジャスダックというのは、東京証券取引所が運営する株式市場の一つ。もともとは店頭市場から発展したもので、現在の形の市場は10年に発足した。成長企業の上場が多く、現在の上場銘柄は756銘柄となっている。この銘柄数は東証第1部の2009銘柄よりは少ないが、第2部の533よりは多い。

東証第1部の225銘柄で構成される日経平均株価は、このところ円相場の動きに大きく左右されている。輸出に関連する大企業が中核をなしており、円高になると利益が減少しやすい。これに対してジャスダックを構成する銘柄は、内需に関連する中堅・中小企業が多い。このため円相場の影響が、比較的に小さいと考えられる。

外国人投資家の売買は、ほぼ東証第1部に集中している。ジャスダック市場での売買は2割に満たない。つまりジャスダック市場は8割が国内の個人投資家であり、これらの投資家が円相場に左右されにくいこの市場に関心を持った。この結果が、21日間の連騰にもつながったのではないだろうか。したがって円安が進み日経平均が上昇すると、資金はジャスダック市場から第1部市場へと流れ出す可能性は大きい。

      ≪13日の日経平均 = 上げ +29.14円≫

      ≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ


今週のポイント

2017-03-13 07:34:06 | 株価
◇ 東京市場に新しい動き = ダウ平均株価は先週、小刻みな動きを繰り返し、週間では103ドル値下がりした。FRBによる利上げが決定的になり、トランプ政権の予算教書が間もなく出る。原油価格も下落。こうした材料を理由に、様子見の姿勢が強まった。急ピッチで2万1000ドルまで上げてきたあとの一休みといったところだ。

日経平均は先週135円の値上がりだった。前半は“円高過敏症”が出て下げたが、後半は円安になったために上昇した。アメリカの雇用状況が予想をはるかに上回る好成績となり、今週15日には利上げの決定が確定的に。これで円相場は下落した。相変わらず円相場に振り回されているが、そんな東京市場にも新しい動きが現れてきた。

円相場によって業績があまり左右されないのが、中堅・中小企業に多い内需型の企業。その小型内需株で構成されるのが、ジャスダック市場である。このジャスダック平均株価が、このところ快進撃を続けている。先週末までに、なんと21日間の連騰を記録した。買っているのは、ほとんどが国内の個人投資家だという。この勢いが市場全体に広がるかどうか。

今週は13日に、2月の企業物価と1月の機械受注、第3次産業活動指数。15日に、2月の訪日外国人客数。アメリカでは15日に、2月の消費者物価と小売り売上高、3月のNAHB住宅市場価格。17日に、2月の工業生産とカンファレンス・ボード景気先行指数、3月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が14日に、2月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。なお15日はオランダの総選挙、アメリカでは予算教書が提出される。

      ≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ


3月10日(金)のつぶやき

2017-03-11 04:57:17 | 株価

寿命は120年で 2倍近くに延びた

2017-03-10 07:43:21 | 寿命
◇ 平均寿命は女性86.99歳、男性80.75歳 = 厚生労働省が発表した15年の完全生命表によると、日本人の平均寿命は女性が86.99歳、男性が80.75歳だった。10年の平均寿命に比べると、女性は0.69歳、男性は1.20歳それぞれ延びている。完全生命表というのは、5年ごとに実施される国勢調査などの結果を精査して作成したもの。寿命に関する統計の確定版と言っていい。

完全生命表の作成は古くから行われており、第1回は1881-1898年(明治24-31年)だった。当時の平均寿命は女性が44.3歳、男性が42.8歳となっている。それから120年の間に、日本人の平均寿命は男女ともに2倍近くに延びたことになる。この間、女性の平均寿命が60歳に達したのは1950-52年(昭和25-27年)、男性は1955年(昭和30年)だった。

一般に平均寿命は「日本人の平均的な寿命」と考えられているが、正確に言えばこれは誤り。平均寿命は「その年に生まれた0歳児の平均的な寿命」を指す。別に1歳以上の人の平均的な寿命も計算されており、これを平均余命と呼んでいる。たとえば15年の場合、40歳の女性の平均余命は47.67年。65歳の男性は19.41年などとなっている。

最近、関心が高まっているのは、健康寿命という考え方。これは他人の助けを借りずに、日常生活を過ごせる年齢だ。寿命が長くなっても、寝た切りでは仕方がない。健康寿命を延ばせば、本人は幸せだし人手不足の解消にも役立つ。また医療費や介護費も少なくなり、財政再建にも貢献する。ただ厚労省は3年に1度しか健康寿命を算出しておらず、15年の平均寿命と比較できる数値はまだない。

      ≪9日の日経平均 = 上げ +64.55円≫

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ


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