◇ ウクライナに翻弄された株式市場 = ダウ平均は先週659ドルの値下がり。2週間の続落で、終り値はかろうじて3万4000ドル台を維持した。ウクライナ国境沿いのロシア軍が一部撤収を始めたと伝えられた火曜日には400ドル以上も上げたが、アメリカがこの情報を否定した木曜日には600ドル以上も下げた。投資家としては、アメリカ側の情報を信頼するしかない。とにかくウクライナ情勢に、一喜一憂させられた1週間だった。
日経平均は先週574円の値下がり。こちらも終り値は2万7000円台を、なんとか維持した形。ニューヨークの大幅安が響いた。月曜日には日銀が久しぶりにETFを買いに出たが、大勢に変わりはなかった。さらに東京市場の場合は、オミクロンの急拡大が悪材料になっている。「まん延防止措置」の実施で、企業業績の先行きが暗くなってきたことが心配され始めた。
全く異例なことだが、バイデン大統領は「ロシアの侵攻はあると確信している」とまで言い切った。こういう情勢では、安値拾いの投資家も手を出しにくい。今週も市場の空気は重苦しく、ウクライナに振り回される可能性が大きい。東京市場にも、ウクライナとオミクロンの重圧がのしかかる。春はまだ遠いかもしれない。
今週は22日に、1月の企業向けサービス価格。25日に、2月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは22日に、12月のFHFA住宅価格指数、2月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。24日に、10-12月期のGDP改定値、1月の新築住宅販売。25日に、1月の中古住宅販売が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週574円の値下がり。こちらも終り値は2万7000円台を、なんとか維持した形。ニューヨークの大幅安が響いた。月曜日には日銀が久しぶりにETFを買いに出たが、大勢に変わりはなかった。さらに東京市場の場合は、オミクロンの急拡大が悪材料になっている。「まん延防止措置」の実施で、企業業績の先行きが暗くなってきたことが心配され始めた。
全く異例なことだが、バイデン大統領は「ロシアの侵攻はあると確信している」とまで言い切った。こういう情勢では、安値拾いの投資家も手を出しにくい。今週も市場の空気は重苦しく、ウクライナに振り回される可能性が大きい。東京市場にも、ウクライナとオミクロンの重圧がのしかかる。春はまだ遠いかもしれない。
今週は22日に、1月の企業向けサービス価格。25日に、2月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは22日に、12月のFHFA住宅価格指数、2月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。24日に、10-12月期のGDP改定値、1月の新築住宅販売。25日に、1月の中古住宅販売が発表される。
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫