魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

好きな造り手だからこそ 

2008年04月11日 | ワイン ~2020年
実は最近、試飲のワインがちょっと豪華になった気がします。
安ワインを書いていません。(といっても千円以上って程度ですけどね)

辛いことが押し寄せていたたまれなくなったのか、単に贅沢なのか、
バカが壊れたのか?はご推測にお任せしましょう。


さて今晩も

2006 シデュリ ピノ チュヘイラム・マウンテンズ
   (USA、オレゴン州、ピノ、赤、4千円台)

オレゴン州、ウィラメット・ヴァレーのピノです。
Siduriは好きな造り手です。


06年だというのに色が案外オレンジ色がかっています。
ちょっと不安ですね~。

香りはオレンジ(柑橘)、カラメル、ココア、肉や獣臭、ハーブなど。

味わいは不思議です。
オレンジがかった色と香りで、このワインは過熟もしくは醸造途中に
酸化したか何かで、あまり保たないだろう・・・と思われるなか、
飲み頃感と同時にフレッシュさも感じます。

退廃的な肉、飲み頃感、それと同時に張りのあるエキス分、若いタンニン
などがからみ合います。面白くはあります。

「保たない」不安感と「今飲む美味しさ」の同居状態です。

ただ、このワインの熟成した姿は見たくありません。
また正直これでは私は満足しません。
やはり上のクラスにならないとシデュリの本質的な良さは出ない
のでしょうか?

ちょっと今日は厳しく書いてみましたが、好きな造り手故に
それだけ期待している証でもあります。


コメント (2)
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