魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

威張らないけど美味しい

2008年04月27日 | ワイン ~2019年
ワインの真価や醍醐味は?といいますと、決して「有名」だとか、「高価」
ばかりがキーワードではありません。

威張らない、押し付けない、ネームヴァリューを利用した権威主義でない・・・
そんなワインが好きだなあ。

私はフランス、ローヌ地区の良さをそんなところにも感じてしまいます。
もちろん美味しいのは第一なのですけどね。


さて、今夜はそんなことを実感させてくれるワインですよ。

1996 コート・デュ・ローヌ カルトブランシュ(マズール)
   (仏、ローヌ地区、グルナッシュ&シラー種、2千円台中ばほど)

10年以上熟成したローヌの試飲です。




ボトルの首にはこんな宣伝文句入りの肩掛札も付いていましたよ。
(実はこれすら大袈裟かも?)


熟した色合いもありますが、まだまだエッジには若い色合いも見て取れます。
明るさも十分にある色です。

香りは中庸から軽めのベリー、革、ハーブ、ホワイトペッパーなど。

味わいは熟成感と若さも同居した果実味、タンニンは優しく、ちゃんと実直
に熟成したほどほどの濃さ、そして深み。良いです。


ローヌはえばったりすることなく、ちゃんと主張や訴えかけてくるものが
ありますし、ふんわりと染み入りますよ~。

ボルドーやブルゴーニュ(権威のある有名どころ)でこれだけの満足感を
得られるのでしたら倍の金額は必要でしょうか。


高騰したボルドーやブルゴーニュを尻目に、こんなワインを味わえる自由を
私たちは持っています。「名」を選ぶか「実」を選ぶか、もちろん自由です
が、こんな選択肢もあるという訳です。

値上がりが激しい時期ではありますが、何を主眼に選ぶかで、大きく
違ってくることでしょう。

「実」を取りたい方は、ぜひ3月9日(クリック)に書きました上のクラス
をも含めてトライしていただくことをお奨めいたします。


コメント
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