魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

N社試飲会 その2

2008年04月23日 | ワイン ~2020年
実は昨日は疲れのため、書いている途中でバタンキュ~だったのです。
本当は1日で書き終えなければならないはずでしたが、すみません。


さて、この試飲会での楽しみのひとつだったのは
「ドメーヌ・ルイ・シュニュ」です。しかも2005年もの。

写真では右からサヴィニーV.V、あとはすべてサヴィニー村の1級畑で
オー・クルー、ラヴィエール、いちばん左がオー・ジャロンです。


サヴィニー・レ・ボーヌ村といえば、真っ先に「シモン・ビーズ」、
「モーリス・エカール」がきます。さらに畑別では「モンジャやルロワの
ナルバントン」、「トロ・ボーのラヴィエール」、「ルジェのプランショ」、
「ブリュノ・クレールのドミノード」(これが横綱?)などなどありますね。

そんな中で「ルイ・シュニュ」を試してみると、予想通りの優しい味わい
でした。派手さはないものの、じつにソフトで優しく、心を包んでくれる
味わい。好きなブルゴーニュのスタイルです。しかも05年はよく出来て
いました。フルーツがとにかく美味しくきれいで素敵です。

写真右から「村名V.V」の味わいは上記のとおり。
「オー・クルー」はさらにひと回り大きく、伸びやかに旨味とエキス分を
増し、「ラヴィエール」はタンニンが強く、張りがあり、「ジャロン」は
一番旨味とエキス分が充実。余韻もきれいでした。



「派手」なのがよければ、ジュヴシャンやらヴォーヌ・ロマネやら
コート・ド・ニュイ地区に任せておけばいいではありませんか。
高騰したそんなワインを尻目に実直で柔らかなサヴィニーやヴォルネー、
さらにはモンテリーやオーセイ・デュレスなんてちょっとマイナーな
村を楽しめることこそブルゴーニュの魅力ですよね~!

その後シュニュの姉妹と記念撮影などミーハーなことをやってしまい
ました。


今回の試飲会で、やはりコストパフォーマンスの悪さは感じました。
値上げのために美味しい味わいでも、価格だけは美味しくないのです。
上記の「ルイ・シュニュ」でさえも他のワインたちと比べると
「何とかやっとこさ行けてる」状態です。

でも気に入ったので、もしかしたら仕入れるかもしれません。
特に村名V.Vとジャロン(実はドミノード)がとても気に入っています。

ご紹介しました折は、派手でもなく、突出した個性は弱いところですが、
このきれいで沁みいる優しげなフワフワ感をぜひ、感じて頂きたいと
思います。


コメント (2)
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