魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

待つことを決める

2008年04月16日 | ワイン ~2019年
本日の試飲です。

2006 Ch.レ・キャトルフィーユ
   (仏、ローヌ、赤、千円台前半~半ば)

香りは赤く濃いイチゴやべりー、ちょっと煮詰めたイメージも。
キューピー人形、そしてどこかに若い青さも感じます。

飲むと開栓直後はタンニンによる粉っぽさが目立ちます。
時間が経つと、少しは落ち着いてくるようですが、意外と
タニックです。

実はこのワインは2004年から取り扱っており、コストパフォーマンス
の良いワイン(安旨系)としてラインナップにあります。

しかし、先日試飲会で飲んではみたものの、取り扱うかどうすべきか?
ライン上にあったので(たくさん飲みすぎて判断がつかなくなった?)、
試飲用に1本取り寄せてみたのが実情です。


このライバルワインが、勝手に私の中で「パッション・グルナッシュ」
というワインでして、3月2日参照(ここクリック)、どうしても
比較してしまうのです。「パッション・グルナッシュ」は安旨ワインの
代表選手としてワイン雑誌の表紙を飾ったくらいです。(05年の時)

かつての試飲会では
04キャトルフィーユ>05パッション・グルナッシュ(表紙を飾っても)

で前者を取り扱ったのですが、最近の試飲会では
06パッション・グルナッシュ>06キャトルフィーユ

でした。こうして微妙にヴィンテージごとに取り扱ったり、お奨め
するアイテムが変化します。他店では違うでしょうし、これはお店の
カラーでしょう。うちがそうセレクトしているだけです。

で、このワインですが、正直やはりちょっと待ちたいです。
2日目になって、少し穏やかになってきました。
待ってやりさえすれば、タニックですがしなやかさも出てきます。
瑞々しさ、フルーツの透明感、旨味もあります。

個人的には全く平気ですが、お奨めする側としてはタンニンだけは
説明する必要はあるのかもしれません。

待つことを決めました。


コメント
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