今日は長崎っ子限定ラーメンのおはなし・・・かな?
長崎のラーメン界において、とても微妙なスポットがあります。
その場所は思案橋近辺!
「思案橋ラーメン」、「まるよし」、「三八ラーメン」、「らららラーメン」
と数メートルおきに並んでいるポイントなのです。
通りの向かいにもラーメン屋さんはありますので、極めて激戦区でしょう。
(基本として全部トンコツラーメンです)
この場所に立つと、一体今日はどのお店にしようか?と頭を抱えるほど
悩んでしまいます。
逆に「人間観察」にも面白いポイントだとも言えるでしょう。
先日ちょうどその場所にいた時、若いカップルが思案橋方向から通り
かかりました。「思案橋ラーメン」をスルー。「まるよし」もスルー。
そして「らららに・・・」とつぶやいたようだったので、
「そうか、あなた達はららら派なんだね」と私は思いました。
「ららら」へ向かい数歩歩きだしたその瞬間です。
そのカップルは踵を返し、「やっぱりこっち!」ということで、
「まるよし」に入って行きました。
心の中で「やっぱり、そうやろ、そうやろ」と頷きもしましたが、
先日、私自身は、久しぶりに「思案橋ラーメン」を選んだくらいです。
単純に味の良さ(好み)なら、私の中では「まるよし」の勝利だと
思います。しかし、気分やハートはまた違うんです。
「思案橋ラーメン」と「三八ラーメン」はいわゆる長崎スタイルで
軽やかで、少し甘みすら感じさせつつ優しいのです。インパクトは
あまりないのですが、歴史的にこの味わいを長崎人が求めてきたので、
それなりの需要があり、長崎っ子のハートも詰まった味わいです。
方や「まるよし」や「ららら」は上の2店と比べると、モダンです。
味わいも複雑味があります。
「ららら」は佐賀に本店がある「外来種」「インベーダー」です。
最近は売りであるはずの「炙りチャーシュー」が「炙らずチャーシュー」
に変わったとの情報があり、そうなると価値は半減します。
「まるよし」は私がもっとも通っているお店ですが、このお店よりも
同じ兄弟の経営する矢上店が好きです。それだけにまた微妙でもあります。
しかし、「三八」の焼きそばは大好きだし、毎年3月8日には100円だし、
福山雅治さんご贔屓の「思案橋ラーメン」だって優しい味で悪くは
ありません。長崎っ子の情も感じます。おでんもすごく美味しいです。
ラーメン談議になるとすぐにけなす人も多いのでしょうが、私は
ずっと続いているそれぞれのお店に、需要や歴史や存在理由があると
思っています。
なぜこんなに熱く書いたかといいますとね・・・・・
明日、その場所へ向かう予定があるからなんです。
さぁ~て~、
どこにすぅ~かぁ~?(どこにしようかな~、という長崎弁です)
もうすでに半日前から悩みは襲ってくるのです。
なんと恐ろしいポイントだ!