魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

人の損失

2012年05月19日 | ワイン ~2019年
数日前に
「本当の街の発展ってなに?」(クリック)
という記事を書きました。


どうもここ近日で町内近辺からいろんな方々が亡くなっています。

もちろん身近に感じるのは、お付き合いのあるなしで違うとは思いますし、
極めてローカルなお話です。



時代が車社会へと変化し、規制がどんどん緩和され、弱肉強食となり、街のあり方
が変わっています。

さらに高齢化によって古くなっていく街、新興地などいろいろと変化があります。


どこに原因があるのか? 核家族化がスタートなのか、首都圏への一極集中がスタ
ートなのか?私にはよく分かりません。


でもその街その街の個性、歴史的成り立ちなどアイデンティティー、さらにコミュ
ニティーは確実に薄らいでいます。

常々何事も「最後は人で決まる」と思っていますので、地域の個性やアイデンティ
ティーも、結局は「人」なんです。街は「人の集合体」なんです。


高齢化も進み、亡くなってしまう(亡くならざるを得ない)人が多い中で、私が
住むこの地域はいつまでその色合いを持ち続けることが出来るだろうか?と
ちょっと不安になったりしました。


「人」という損失は小さな駄菓子屋のおばあちゃんだって、それ以上のもの
なのかもしれませんよね。






そんな思いの今夜はこれ。






2009 ジョエル・ゴット ジンファンデル
   (USA、Zinfandel種、赤、2千円程度)

香りはイチゴジャム、カシス、ラズベリー、ハーブ、ビニールやセルロイド、
ミント、真新しい紙など。


味わいは最初甘いです。でもすぐに慣れてきます。厚手の果実味としっかり
した酸、スパイシーさ。凛として果実味の瑞々しさを支えます。
シラー種とも似ている感じです。

Zinfandel特有の濃くて、キャラメルのフィニッシュ+スパイシーなシラー
のニュアンスが乗っかってきた感じです。


美味しくは飲めますが、ちょっとだけ線が細いかなあ・・・。
価格としては普通のラインで、悪くはありませんが、もうひとつ何かが欲しい。
でもやっぱり美味しいよねってどっちつかずの感じです。



微妙な消化不良ですが、本日のワイン会は弾けたいと思います。

熟考した揚句「ブルゴーニュ ポマール村の特集」というマイナー企画にしました。
滅多に見ない企画だと思います。ご参加の方はお楽しみに。


コメント
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