魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

出津教会-エカールSLB1erナルバントン

2021年04月12日 | ワイン 2021

長崎市外海町にある「出津教会」(しつきょうかい)へ。

 

なんと花嫁の父というのをやってまいりました。(汗)

 

 

遠藤周作の「沈黙」などと所縁のあるこの地区の教会。

身内だけの極めて少人数の挙式となりました。

 

慣れないモーニングを着て、娘との入場ではこみ上げるものがありました。

 

天気もとても良く、海を見渡せる素晴らしいロケーション。

いろんな方のお力添えをいただき本当に良き日となりましたよ。

 

子供の良き日だけど、集まった方々にとってもそれは「良き日」となったはずです。

 

その後小規模のささやかな宴もあり、当日は疲れ果ててぐっすり。

 

昨日を思い出して、今日は良いワインを飲むぞー!と心に決めてました。

子供の生まれ年のボルドー5大シャトーでも飲もうかと思ったのですが、それは子供も

いる時にあらためてね。ワイン会の時でも良いかもなあ。

 

 

とりあえず今夜のワインはこれ。

心に染みるブルゴーニュを選んでみました。

 

2009 サヴィニー・レ・ボーヌ 1er レ・ナルバントン V.V(ミシェル・エ・ジョアンナ・エカール)

   (仏、ブルゴーニュ、ピノ・ノワール種、赤、5千円~程度)

 

名ドメーヌのモーリス・エカールも子供の代になりましたが、看板ワインは変わりません。

これですね。サヴィニーと言えばエカール。そしてこの畑はモンジャール・ミュヌレも

大変良くて(大好き)、さらに大御所で偉大なルロワも所有していますが(これが一番高価)、

自分にピッタリなのはこのドメーヌかも。

 

 

香りは腐葉土、キノコ、寝かせた肉、コーヒー、シナモン、クローブなどとても熟して

柔らかくふんわりとしています。だれるほどまで行かなくてちゃんと張りもあり、

落ち着いています。ピークなのでしょう。

 

味わいはとてもソフトで柔らか。沈みつつある果実味が土に還っていくような、

その手前のまだ若さを持ち、秘めつつ、でも実は老いは隠せぬといった風情です。

でもね、時間と共に旨味が少しずつ押し寄せてきます。

 

何となくこれ今の私!? ではないだろうか?なんて自答してしまいます。

まさに私たちの世代を現すかのようです。これから老いに入っていくんだよねえ。

でもまだまだ現役さ、その狭間にちょうど身を置きます。(笑)

何だかんだで結局1本空けてしまいました。

 

 

前日にも書きましたが、「ワインの旅は長くて、これからもずっとずっと続いていく」のです。

私にとってワインは人であり、人生です。まだまだいろんな出会いがあることでしょう。

そしてこれからもそれらを味わっていくのです。

新たに踏み出す若者の人生の幸を祈りつつ、今まで生きてきた自分自身の道のりを思いつつ、

ブルゴーニュワインを味わっています。

 

生きてきていろんなめぐり逢いがあって良かったし、ワインともめぐり逢って良かったと

心から思います。そしてね、まだまだこれからの人生もきっとめぐり逢いと楽しみでいっぱいです。

感謝の気持ちでそう生きていきます。

 

 

 

コメント (4)
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