魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

本日より平常営業

2021年04月29日 | Weblog

昨日はお店も休みましたが、本日より平常営業いたしております。

GWは日曜日以外はすべて平常通り営業いたします。よろしくお願いいたします。

 

2日ほどブログの更新もしなかったのですが実は・・・

 

父が永眠しました。

 

亡き妻(私の母)の元へと旅立ったのでしょう。

 

その時はあっけなくやって来ました。

持病でいつ何があってもおかしくないと数年前より医師より言われておりましたし、

家族も覚悟はしておりました。

 

2年程前にあわやということがあり、それから先、今日まではよくがんばったのか、

運が良かったのか、何とか命をつないでまいりましたが、とうとう最期となりました。

通夜、葬儀と身内だけの密葬を済ませました。

 

この場を借りましてこれをお読みの近しい方々に申し上げますが、コロナ禍の現状でもあり、

お呼びするにもどうしようもありませんでした。また故人の強い意志としまして、

いろいろなお心遣いはご無用でお願いいたします。

それだけはきっちりとお伝えしておきたいと思います。

 

 

父は当店の2代目としてその礎を継続し、発展に貢献してきましたが、創業100年の

本年より、3代目の私がその志をあらためて受け継いでいくことになりました。

どうぞこれ以降も温かく見守っていただけましたら幸いでございます。

 

 

 

夜は故人、父への献杯でこのワインを開けました。

 

1990 Ch.ラトゥール

(仏、ボルドー、ポーヤック村、カベルネ・ソーヴィニョン種メイン、赤)

 

30年以上の時を経て、今だ元気です。

熟した果実味とトリュフやキノコ、コーヒーや土の風味が織りなすハーモニー。

均整の取れた味わいは、突出する部分もなく見事にまとまっておりました。

開けたての活気、そしていったん落ち着いてからの開いての味わい。

そのバランスは素晴らしく、落ちることもなく最後の1滴まで美味しく飲むことが出来ました。

家族で故人を偲び、心温まるひと時でした。

 

このラトゥール(塔)のラベルは少し前には当店の看板に掲げておりました。

私が大好きなワインであるとともに、当店がしっかりと揺るぎなき力強い塔であることを願い、

私が看板に掲げた所以です。

 

 

さて、これからいろいろと2代目の父からの名義変更や諸手続き、家財の処分などなど・・・

時間をかけてやるべき様々なことがいっぱい出てきます。

大変ですのでゆっくり行いたいと思います。

 

 

コメント (4)
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