これまで2日に渡って、わたしの友人の仕事にあった手帳の使い方について書いてきました。読んでくださった方の中には、これは自分には当てはまらないと思われた方も多かったと思います。わたしもかつて携わっていたいくつかの仕事について、どうするだろうかと考えると、今回彼女に提案した方法は、当てはまらないかなと思います。やはり、その人の仕事の性質によって、自分で使いやすいように手帳のスタイルを選び、工夫をしていく他はないと思います。
かつて、わたしは、自分の手帳遍歴について書きました。
この遍歴、さらに良いものをと思い、手帳を渡り歩いているようにも見えますが、むしろ、そのとき、そのときのライフスタイルに合ったものを使っているというほうが当たっているように思います。
今わたしが用いている婦人之友社「主婦日記」は、長い間使っていて、使い勝手がとてもいいのですが、それはわたしが、主婦という立場を、もっとも生活の中心に置いているからだと感じています。
わたしは新卒で学校の教員になりました。独身で学校の教員をしていた頃を思い出してみると、この手帳ではちょっと合わないかもと思うのです。その頃は、自宅から仕事に通っていて、生活の中心は仕事でした。そして、学校の仕事は、1日、時間で動くことがほとんどです。1時間目から6時間目まで、小学校なら教科が変わるし、中学校以上なら入るクラスが違う。その時間時間で用意するものがあったり、伝達事項があったりする。その日その日で配布物があったり、宿題を出したりする。こんな風な仕事だったら、1週間ブロックではうまく仕事をオーガナイズできないと思います。仕事を中心に考えると、やはり、今はやりの1週間バーティカルが使いやすいだろうなと思います(形式としては、1日1ページの部分がバーティカルになっているほぼ日のようなものがピッタリかなと思います)。
また、今、学校に行っている学生さんや、受験勉強、資格取得のための勉強をしている方々にとっても、授業や講義を書き込んだり、自分の勉強時間を確保したりするためには、1週間バーティカルの手帳は有効だろうと思います。
手帳選びのポイントは「社会の中で、今の自分はどんな立場を一番にして生活するのか」ということだと思います。
もし、わたしが、主婦という立場、家庭人としての立場を生活の中心において生活することを選ぶなら、手帳は、迷わず婦人之友社「主婦日記」を選びます。
もしわたしが、学校の教員、特に時間割で動く生活を、自分の生活の中心に置くのならば、バーティカルの手帳を選ぶでしょう。
↑ほぼ日。「ほぼ日カズン」は、この1日1ページの左部分がバーティカルになっています。
次に続く。