利休梅
(城跡ほっつき歩記)より
ポツリと開花した利休梅の
気品に満ちた枝先をみつめていると
厳しさに耐えた者の迸る気合を感じる
しろしろとした蕾の数々が息を詰めて見守っている
「利心、休せよ」・・・・増長慢があったため
秀吉に切腹を命じられたと伝えられるが
大徳寺の楼門二階に自身の木像を置くということが
利休の企みとしてあったのだろうか
開花した利休梅の周囲には無数のつぼみ
弟子たちが利休の心を慕って無心で待機する
茶の湯は無心、利休も無心・・・・
にじり口の奥には湯気がチンチン
あえて問う、歴史こそ利心に満ちてはいないか
雪駄履きの利休像を秀吉にくぐらせようなどと
権力に向かって力をかざすことなど禅人の埒外
太閤の金の茶釜に不快を感じていたかもしれないが
人生七十 力囲希咄 (じんせいしちじゅう りきいきとつ)
吾這寶剣 祖佛共殺 (わがこのほうけん そぶつともにころす)
提ル我得具足の一ッ太刀(ひっさぐルわがえぐそくのひとツたち)
今此時ぞ天に抛 (いまこのときぞてんになげうつ)
利休宗易が死の前日に作ったとされる遺偈(ゆいげ)には
気迫のこもった覚悟が見て取れる
歴史も時間も茶人には無縁
雪風の止んだ空には毅然とした利休梅が花開く
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「梅」の日本名がつきますが、あくまでも分類上はバラ科の仲間とされており、またカタカナ表記では「リキュウバイ」と記されますが、たまに「リュウキュウバイ」などと見間違いや聞き違えるようなこともあるようで、自分もしばらくの間勘違いをしておりました (^^ゞ
また茶花として使用されることから、この名
今回もご利用、ご紹介をいただきありがとうございます<(_ _)>
数輪の花をつけた一枝が茶室に置かれていたら、自ずから「利休梅」と呼びたくなるのは必定でしょう。
今となってみれば、名は体を表す・・・・などと、後先考えることなく納得してしまいます。
今回も貴重な写真の提供、ありがとうございました。
利休梅という梅の種類は、初めて知りました。
利休は、この梅の花のイメージの人だった、という事でしょうかね。
それとも、ただ単に、茶室の周りに植えられる種類だというだけの事でしょうかね。
開花した利休梅の周囲の蕾を、弟子たちが利休の心を慕って無心で待機する様子に見立てたのは流石です。
ちょっとこの場所を離れておりまして、昨夜インターネット環境のある場所に戻ってきました。
返信たいへん遅れて申し訳ありません。
利休梅のこと、画像提供を頂いている塚越さんの植物図鑑の解説で、わたしも初めて知りました。
どうやら、日本の梅とは異なるバラ科の植物で、花は梅そっくりで利休以後の茶人が茶室に飾ったのではないかということです。
確かに似合いそうですね。
わたしも見事だと思います。ありがとうございました。
それを描く『利休にたずねよ』を観ましたが、その翌年に、利休は秀吉から切腹させられました。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/4075966501ad9210811b201a812715e5
大徳寺の楼門置かれた利休の木像は、利休への感謝の印に寺側が作ったものです。秀吉は、いちゃもんをつけたものと思われます。
利休の映画は観てなかったので、DVD探してみます。
ただ、事の真相はわかっていないのが真実かと・・・・。
おおよそ歴史の大半は、権力の隠蔽を疑うところからひもといていくようで、学者や小説家の洞察力が試されるのでしょうね。
お立ち寄りありがとうございました。
今後ともご教示の程、よろしくお願いいたします。