タランチュラ
(ウェブ無料画像)より
ぼくには何かがタランチュラ
毒蜘蛛というイメージが定着して
必要以上に恐れられているが
セアカコケグモほどの破壊力もない
たしかに図体はでかいです
メスの大きさは30センチほどにも
小鳥をつかまえて食べたとか
噂がひとり歩きして悪魔扱いまでされる
ジャングルに生息するイメージが強いが
もともとはイタリアの港町タラントが発祥地
タランチュラコモリグモ科の臆病者で
普段は控えめな穴ぐら生活をしているのさ
ぼくに咬まれたら最良の治療法として
はげしく踊り続けろなんていう言い伝えも
タランティズムは病名と踊りを大流行させた
ついにはプーリア州の祭りとなって現在まで
だけど、ぼくには何かがタランチュラ
各地に仲間も多いが風貌がさまざまなんだ
共通するのは毛むくじゃらの毒蜘蛛イメージ
悪者扱いを払拭する手立てが見当たらない
いっそ食われてみたらどうだろうか
立場逆転お茶目な三枚目になれるかも
狙ってやったわけではないが
油で揚げて食うやつが現れた
その名は勇気あるお笑いタレント
ぼくの生まれ故郷タラントと同じ名だ
気に入ったのは食った上での感想さ
「カニより旨い!」に長年の憂鬱もすっ飛んだ
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