過日、フリーマーケットに参加(消極的に)する。車に日頃使わなくなった日用品などを満載し会場に運ぶ。早くもお客さんで賑わっていた。荷物を運ぶなり、客が勝手にダンボールを開け品定めを始め、商売っ気のない者には圧倒される光景である。その道のプロの方もいるのだろう。しかし、多くの客は行儀よく掘り出し物を手にし、喜んで購入してくれた。不用品を新たに使って頂くことは有難いことである。
今日こうした催しがあちこちで開かれ、互いにリサイクルし合うことは、今流行のエコロジーにつながり大変結構なことと思うが、一面物が有り余る豊かな社会の現象の1つでもある。
物資不足の子ども時代の頃、物持ちの良い隠居の祖父が、欠けた急須を卵の白身で接着し大切に使っていた頃のことを思い出し、すっかり軽くなった車で帰路につく。