早暁同級生の夢を見る。早世してしまった彼らが元気に出てきた。田舎の風景も昔のままである。すっかり変わってしまったのに、、、
12歳で田舎を離れても、それまでの想い出が次から次へと鮮明に現れる。目覚めて不思議な気分となる。帰省したくなったが、友達はもういない。犀星の詩を口ずさむ
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたうもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
いよいよ忘年会シーズンを迎えた。その回数は現役のそれに比して年々減ってきたが、旧交を温める良い機会となる。その一つに18歳で出会った寮生の仲間との会は、今でも続いている希有な存在である。
万年幹事であるK氏から、元気な声で忘年会の日程を知らせてきた。出会えば、18歳の若者になり、無礼講がまかり通る貴重な場となる。楽しみに待つことにしよう。風邪など引かないで、、、
いつものように散歩コースを歩いていると雪虫が飛んでいた。懐かしくなって、そっと手に載せる。よく見ると白い綿毛をまとい可哀想なくらい弱々しい昆虫である。とてもアブラムシの初冬の変身した姿とは思いない。
この雪虫が舞うと子どもの頃は、浮き浮きとしたものである。間もなく雪の季節の到来を知らせてくれるからである。
初冬の妖精に出会い、夢中になって追いかけていた頃を想い出した。
因みに雪虫は冬の風物詩に上げられている。今度カメラで撮ってみよう。
枝垂れ桜が、落葉し道路掃除が日課となっている。早朝いつものように掃除しているのだが、行き交う人々との挨拶もまた楽しいものである。しかし、中にはろくに挨拶ができない方が偶にいる。出来る限り明るく挨拶するのだが、2度3度そのような態度とられると人間修行が足りないのか、心穏やかでない。早朝の清々しい気分もどこえやらとなる。近頃は、その某人が来ると視線を逸らす自分、どう理解すればいいのかな。