このところ冬季オリンピックのニュースが報道番組の大半を占め、中には枝葉末節なことまで過剰反応ではないかと思われるような報道がなされている。仮にオリンピックがなかったとしたら、この時間帯は今、何を報道されるのだろうか。
そんなことを思うとマスコミに対して私どもは受動的であり、一方的に押し付けられたものを大人しく受け入れる弱者でもある。 こんな愚痴も出るのは、戦前の予想に反して期待された選手(マスコミが生んだ?)が活躍しないからかもしれない。
いよいよ後半戦、せめて金メダル一つでも取ってほしいものである。期待して応援し視聴することにしよう。
寂しいことに齢を重ねるごとに感動することも少なくなってくる。まして落涙することなどいつのことだろうと思うくらいである。しかし、今日はその二つとも体験することとなり心洗われる事となった。
視覚障害者であるピアニスト辻井伸行さんのバン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝までの記録という番組を視聴したからである。
楽譜をすべて覚えるだけでもハンディーがあるのに作曲家の意図するところを彼なりに表現し、多くのすばらしい演奏者の頂点に立ったのである。
「ぼくが今日あるのは両親のお陰です」という彼のセリフと母親の涙に泣かされた。、、、、
つまらない番組の洪水の中で珠玉の特集であった。再放送あると思うので視聴を薦めたい。