赤とんぼと言っても昆虫の話ではない。大日本帝国海軍の練習機である。戦争が終結した8月15日の翌日すっかり静かになった空を複葉機の赤とんぼ一機がゆっくりと北の方に飛んで行ったことを覚えている。
誰言うことなく「戦争が終わったことを知らせに飛んでいるんだ」と噂したものである。あの日を境にしてB29もグラマンも田舎の空を飛ぶことはなかった。
実に静かな空となる。だが、それから間もなくして戦後の混乱期がはじまった。衣食住のすべてにわたっての物不足、闇市、ノミシラミの発生、交通機関の混乱、暴動、不可解な事件の連続発生、、、、etc.よく耐えてきたものである。
マスメディアも昨日の終戦記念日を境に、こうしたことを扱わなくなるだろうが、あの悲惨な体験者は語り継ぐことを忘れてはいけない。おかしな空気が漂い始めているのだから、、、、、。
物騒な名にテッポウユリ(タカサゴユリ?)が庭にあちこちで咲きだした。こちらは平和である。
昨日は 7134歩