差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

別れる一本松

2022年08月03日 | うんちく・小ネタ

 この街に移り住んで間もなく半世紀になる。緑豊かなこの地でもその環境は大きく変わりつつある。このところのナラ枯れ病に侵され軒並み枯れ葉が目立つようになったし、嘗て多摩湖湖畔は見事な赤松林があったが、以前に記したように松枯れ病で消滅してしまった。

 そうした中で唯一残っていた街のグリーンベルトに生えていた赤松、無謀な剪定に痛めつけられ黄葉したので心配していたが、ついに無残な姿になってしまった。松枯れ病にも侵されることもなく街の発展を見届けてくれた唯一のこの巨木、皮肉にも人の手で葬られたとでも言うことか。

 春日八郎の歌ではないが、 ♪ 泣けた泣けた街の一本松、、、の心境で見上げている。