船は長崎港から外洋に出た瞬間から激しく揺れました。
実はこの軍艦島、人が住んでいないために今も小さな桟橋しかなく、接岸するのが大変なのです。ちょっと風が吹いていると、もう船をつけることが出来ず、せっかく予約したツアーも船上から島を眺めるだけとなってしまうのです。
だから当日の朝もハラハラ。何日も前から天気予報を見てドキドキしていたのです。その日は風が吹いていたので、かなり危ない気がしましたが、このツアーの船長さん、頑張って上陸させてくれました。揺れる船から桟橋へ飛び移る感じでしたよ~(^益^)b
というわけで無事上陸。最初に見えたのが廃墟となった学校でした。
吹き抜け(?)になっている最上階は音楽室だったとか。
ガイドさんは、あるときこの島のどこかでガラガラと建物が崩れる大きな音を聞いたそうです。風雨にさらされてコンクリートにひびが入り、鉄筋が腐食してゆくわけですねェ。
こちらは島の一番高いところにある、炭鉱のお偉いさん方の住む高級住宅。島全体を見降ろし、海を360度眺めることができるなんて最高だったでしょうねェ。
当然ちょっと広く、プライベートのトイレやお風呂があったそうです(=゜益゜):;*.’:; コノヤロ
海底水道が敷かれるまで、この島では真水は大変貴重なものだったそうです。
またぎっしりひしめきあった環境だけに、火事や伝染病が怖かったそうです。また台風はもちろんですが、外洋に位置しますので風雨は強く、桟橋が流されたり堤防が壊されたり、建物が壊されたり修復工事の連続だったそうです。
それでも人々は力を合わせて苦難を乗り越え、そこの生活は明るく楽しかったとみんなが言うそうです。